【川崎】小林悠の負傷に中村憲剛が「痛すぎる」と嘆く一方で……

2016年10月30日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

小林が離脱となれば、チームにとって大きな痛手。

31分に太ももを痛め、担架に運ばれピッチを去った小林。その状態が心配される。(C)SOCCER DIGEST

[J1第2ステージ16節]鹿島 0-1 川崎/10月29日/カシマ
 
 川崎に非常事態だ。

【鹿島 0-1 川崎 PHOTO】森本のゴールで川崎が難敵鹿島に勝利。年間1位に望みをつなぐ

 鹿島戦の31分、小林悠がスルーパスに抜け出した際に太ももの裏を負傷。その場に倒れこむと、立ち上がれることなく担架で運ばれ、ピッチを出た。
 
 10月29日時点で怪我の詳細は不明だが、今季チームトップタイの15得点を挙げる小林が離脱となれば、チームにとって大きな痛手となる。
 
 チャンピオンシップ出場を決め、最終節の結果次第では年間勝点で首位も狙える状況とあって、キャプテンの中村憲剛も「痛すぎる。(今季は)ここまであいつは何も怪我しないで来たのに、ここで、というのは気の毒過ぎる。ただ本人が一番悔しいと思うし、何言ってもあいつが悲しくなるだけだから。いる選手でやるしかないと思う」と嘆く。
 
 中村は小林の怪我を惜しむ一方で、小林に代わって入った森本貴幸が決勝点を奪ったことについて手応えも口にする。
 
「代わったモリ(森本)が決めたというのはすごく大きい。それは前節も引き続きですから。良い準備をしてるということだと思う」
 
 前節も、途中出場の森谷賢太郎が先制点を奪い、広島を下している。交代出場した選手が結果を残している状況は、良い兆候と言えるだろう。
 
「とにかくここまで来たら、なりふり構わず、いる選手で勝ちにいかなきゃいけない」
 
 この苦境を乗り切ることができるか。川崎のチームとしての総合力が問われる。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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