【浦和】湘南・岡本の来季復帰が濃厚。下部組織出身組の融合が新シーズンのテーマに?

2016年10月29日 サッカーダイジェスト編集部

第2ステージは右ストッパーの主力を務める。1年のレンタルを経て、古巣で勝負を挑む。

プロ選手になって初めてJ1でコンスタントに試合に出場。来季は勝負の1年になる。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 湘南ベルマーレのDF岡本拓也が、来季、浦和レッズに復帰することが確実となった。今季1年間、期限付き移籍をしていた。
 
 岡本は宇佐美貴史や柴崎岳らと09年のナイジェリア・U-17ワールドカップに臨んだ"プラチナ世代"のファイタータイプのディフェンダー。一度食い付いたら離さないしぶとい守備と、アップダウンを怠らない献身性や運動量が武器だ。
 
 埼玉県さいたま市の出身で、ジュニアユース、ユースと浦和の下部組織で育てられて、10年にはトップチームで2種登録ながら一時4バックの右SBとしてレギュラーの座を掴み、計9試合に出場した。
 
 しかし11年にトップ昇格を果たしたあとは出場機会に恵まれず、怪我による戦線離脱も重なった。それでも13年途中から14年まで期限付き移籍した長崎では、右サイドバックの不動のレギュラーとして、チームを上位に導く活躍を披露。15年に浦和へ復帰し、今季は再び湘南に期限付き移籍していた。
 
 湘南ではリーグ戦22試合に出場。第2ステージ途中からは、右ストッパーのレギュラーの座を掴んでいた。
 
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 湘南も貴重な戦力として来季残留を希望していたが、ストッパーとウイングバックを務めることができて守備力も高い貴重なタレントとあって浦和も復帰を要請してきたという。

 湘南はリーグ戦のあとも天皇杯があり、岡本も"元日・決勝"に向けて全力を尽くす。
 
 来季の浦和は、同じく岡山にレンタル中の矢島慎也の復帰も濃厚だと言われる。下部組織出身組が再び"古巣"に戻り、現有戦力との融合を図れるか――それが浦和にとって来季のテーマになるか。岡本にとっても、勝負の1年になりそうだ。
 
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