ロッベン復帰が起爆剤に!? 悩めるオランダがW杯予選の暫定メンバーを発表

2016年10月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

バイエルンで相変らずの突破力を発揮して。

スハールスとともに久しぶりに代表復帰を果たしたロッベン。順調とは言い難いオランダ代表の現状を好転させられるか。(C)Getty Images

 オランダ代表のダニー・ブリント監督が現地時間10月27日、ベルギーとの強化試合(11月9日)、ロシア・ワールドカップ欧州予選のルクセンブルク戦(11月13日)に向けた招集メンバー22人を発表した。これは暫定的な発表で、今後この22人のフィジカルコンディションなどを考慮し、必要に応じて入れ替えを施し、正式に発表する予定だ。

 22人のなかに初招集はいないが、アリエン・ロッベン、スタイン・スハールスのふたりのベテランの久しぶりの選出は、大いに話題を呼んだ。

 約1年ぶりに招集されたロッベンは、プレシーズンに負った怪我から9月に復帰。以降は相変らずの突破力を発揮し、バイエルンの攻撃に彩りを加えている。一方のスハールスは、今夏に加入したヘーレンフェーンの中盤に不動の司令塔として君臨。チーム躍進の原動力とも言える活躍を評価され、ブリント体制となって初めて選出された(約2年半ぶり)。

 現在オランダは、ロシア・ワールドカップ予選でフランスと同居するグループAで1勝1分け1敗の3位に甘んじている。本大会行き(グループ1がストレートイン、2位がプレーオフ)に向けて暗雲が垂れ込めており、EURO2016に続いて2大会連続のメジャートーナメント参戦を逃しかねない状況だ。

 今回戦うルクセンブルクとの実力差は明白だが、これまで崩しの切り札として重用してきたウイングのクインシー・プロメス(スパルタク・モスクワ)の負傷離脱もあり、今後の戦いに向けたテストも兼ねて、頼れるベテランを呼び戻した。ふたりの代表復帰は、はたして順調とは言い難いオランダの起爆剤となりえるか。

【オランダ代表の招集メンバー】
GK
マールテン・ステケレンブルフ(エバートン=ENG)
ミシェル・フォルム(トッテナム=ENG)

DF
リック・カルスドルプ(フェイエノールト)
テレンス・コンゴロ(フェイエノールト)
イェトロ・ウィレムス(PSV)
ヨエル・フェルトマン(アヤックス)
ジェフリー・ブルーマ(ヴォルフスブルク=GER)
フィルヒル・ファン・ダイク(サウサンプトン=ENG)
ダレイ・ブリント(マンチェスター・U=ENG)

MF
スタイン・スハールス(ヘーレンフェーン)
トニー・フィルヘナ(フェイエノールト)
ダフィ・クラーセン(アヤックス)
バルト・ラムセラール(PSV)
ダフィ・プレッパー(PSV)
ヨルディ・クラシー(サウサンプトン=ENG)
ジョルジニオ・ヴァイナルダム(リバプール=ENG)
ヴェスレイ・スナイデル(ガラタサライ=TUR)

FW
アリエン・ロッベン(バイエルン=GER)
バス・ドスト(スポルティング=POR)
メンフィス・デパイ(マンチェスター・U=ENG)
フィンセント・ヤンセン(トッテナム=ENG)
ルーク・デヨング(PSV)

文:ワールドサッカーダイジェスト
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