鹿島のターゲットは神戸のP・ジュニオール?来季ACLを見据えてのリストアップか

2016年10月28日 サッカーダイジェスト編集部

神戸は契約延長をオファーしたというが、 鹿島からの誘いに心を動かされているようだ。

レアンドロと抜群のコンビネーションを見せるP・ジュニオール(7番)を神戸は手放したくないようだが……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 今オフに神戸との契約が切れるペドロ・ジュニオールは、鹿島への移籍が決定的だと、まことしやかに囁かれる。
 
 高速ドリブルと高い決定力を武器に、神戸の前線の核として活躍するブラジル人は、日本サッカーと生活環境にフィットしている点も大きな魅力だ。
 
 2007年に大宮に加入して以来、Jリーグでは5クラブでプレー。新潟に所属していた09 年には高額の移籍金でG大阪に引き抜かれ、その能力は来日間もない頃から高く評価されていた。
 
 西野朗監督(当時)との軋轢が引き金となってG大阪を退団するなど、FC東京に在籍した11年あたりまでは気性の粗さが目についたが、20代も後半に差し掛かるとメンタル面が安定。13年には韓国の済州ユナイテッドで17ゴールをマークしている。
 
 神戸では昨季こそ、グロインペイン症候群の影響で13試合・1ゴールに終わったが、今季は好調を維持。第2ステージではチームの上位進出の原動力となった。
 
 神戸としては、同じブラジル人FWのレアンドロと抜群のコンビネーションを見せるストライカーを来季も貴重な戦力と捉え、すでに契約延長をオファーしたという。しかし、 鹿島からの誘いが舞い込み、本人は心を動かされているようだ。
 
 P・ジュニオールの獲得が有力視されるその鹿島は、今季、第1ステージこそ制したものの、第2ステージはまさかの失速。まだチャンピオンシップの戦いが残っているが、来季へ向け、早々にこのブラジリアンアタッカーに目をつけた。リーグ戦はもちろん、ACLでの戦い(出場は未決定)を見据えてのリストアップだろう。
 
 昨季終了時にダヴィが、今夏にカイオが退団してからというもの、鹿島には個の力でフィニッシュまで持ち込める外国籍選手が不在で、膠着した試合を落としがちだった。日本サッカーを熟知するこの点取り屋を確保できれば、大きな戦力アップとなるのは間違いない。
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