永井獲りにFC東京と鳥栖が名乗り?前者はGM、後者は指揮官が熱視線か

2016年10月28日 サッカーダイジェスト編集部

名古屋が〝オリジナル10〞の意地を見せてJ1残留を果たせば…。

抜群のスピードを誇る永井(11番)に、鳥栖のフィッカデンティ監督が関心を示しているという。写真:田中研治

 残留争いの渦中にある名古屋で、ここまで7ゴールの永井が今オフに新天地を求めるかもしれない。ただ、それはチームの結果に大きく左右されそうだ。
 
 今季、小倉隆史GM兼監督の下で船出した名古屋は、序盤から苦戦。夏のボスコ・ジュロヴスキー監督の就任と闘莉王の復帰以降は調子を取り戻したが、J1残留へ依然として厳しい状況が続いている。仮に降格となれば、永井は移籍を決断するとの見方がもっぱらだ。
 
 2013年に出場機会を求め、ベルギーのスタンダール・リエージュから古巣の名古屋に戻ったのも、ワールドカップ出場への強い想いがあったから。その目標を達成するためにもJ1で戦い続けたいと考えるのは自然だろう。
 
 その場合、新天地の有力候補はFC東京になるか。チームは前線の強化にスピードのあるFWを欲しており、さらに立石敬之GMがかつて、福岡大在学中の永井のもとに直接足を運 び、熱心に勧誘したという背景もある。成績不振により、7月に城福浩監督を解任するなど厳しいシーズンを過ごしたFC東京だが、来季の捲土重来を期して、今オフは積極的に動きそうな雰囲気が漂っている。補強の目玉に永井を――。そう考えても不思議はない。
 
 また、同じようにこの快足FWに関心を寄せるのが、鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督だ。15 年にFC東京を率いた際、堅守をベースに、武藤嘉紀(現マインツ)のスピードを生かしたカウンター戦術で、クラブ史上最高の勝点を獲得したイタリア人指揮官は、鳥栖にも同様の戦い方を取り入れるべく、永井に熱視線を注いでいるという。
 
 ただ、FC東京や鳥栖が動いたとしても、名古屋が〝オリジナル10〞の意地を見せてJ1残留を果たせば、永井の周辺も徐々に落ち着きを取り戻すだろう。おそらく来季も愛着の ある赤鯱のユニホームを身に纏い、国内屈指のスピードスターは代表定着を目指すはずだ。
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