【ブンデス日本人の現地評】原口、2節連続で全国紙のベストイレブン!香川と大迫は最低評価…etc.

2016年10月24日 山口裕平

地元紙からも「全てが視野に入っていた」と大絶賛された原口。

大迫との対峙だけでなく、上位対決としても注目された一戦で、勝利に大貢献した原口。これでヘルタは3位に浮上した(ケルンは5位に転落)。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第8節、好調な日本人選手同士の対決という意味でも、最大の注目カードとなった4位ヘルタ・ベルリン対2位ケルンの一戦は、2-1でヘルタがケルンに今シーズン初黒星を付けた。
 
 開幕から8試合連続の先発となったヘルタの原口は、この試合でチーム最多となる3本のシュートを放ち、9分にはクロスからイビシェビッチの決定機を演出したが、自身の結果には繋がらなかった。
 
 しかし、ドイツ・メディアは原口のプレーを高く絶賛。『ビルト』紙は2点を与え(最高はブルックスの1点)、前節に続いて今シーズン3度目のベストイレブンに選出した。
 
 前節、今節と、結果に絡んでいないにもかかわらずベストイレブンに選出されていることからも、原口のプレーがいかに高く評価されているかが分かる。
 
 また、地元紙『ベルリナー・ツァイトゥング』も、「ヴァイザーよりもケルン守備陣を繊細に割くことができた唯一の選手。(逆サイドの)エスバインまで、全てが視野に入っていた」と記し、その視野の広さと落ち着いたプレーぶりを評価した。
 
 一方、ケルンの大迫は、前日練習で右足のふくらはぎを負傷しながらの出場となったが、パフォーマンスが良くないとシュテーガー監督に判断され、前半のみで交代となった。
 
 立ち上がりにシュートを放ったものの、負傷が影響したのかその後はミスが多く、現地紙の評価も厳しいものとなった。
 
『ビルト』紙の採点は、両チーム通じて最低タイとなる5点。地元紙『エクスプレス』は「たびたびボールを要求したが、ほとんどヘルタDF陣の壁を突破することはできなかった」と記し、大迫にチーム最低点の5点を付けた。
 
 ドイツ・メディアに大迫のケガに関する情報が入っているかは定かでないが、そうでないとしたら、この厳しい評価は、大迫に対する期待度の高さと受け取って良いだろう。

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