ヘルタ対ケルン、原口が突破で違いを作る一方で大迫は無念の故障交代…

2016年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半終了間際の衝突で胸を抑えていた大迫はハーフタイムに交代。

ヘルタ・ベルリンは最後に危ない場面もあったが2-1で何とか勝利。原口も攻守で存在感を放った。(C)Getty Images

 10月22日、ブンデスリーガ8節のヘルタ・ベルリン対ケルン戦が開催された。
 
 ホームのヘルタ・ベルリンは、出場停止のシュトッカーに代わって怪我と身内の不幸で出遅れていたカルーを今シーズンのブンデスリーガで初めて起用。原口元気も左ウイングで先発した。ケルンは大迫勇也を含めて、ほぼベストメンバーを送り出した。
 
 最初にチャンスを掴んだのはケルン。5分、リッセのグラウンダーのクロスに合わせて中央で大迫が右足を振り抜くが、ミートせずボールは力なく枠外に飛んでいった。
 
 一方のヘルタ・ベルリンも8分、原口が左サイドで2人を華麗に抜き去って中央にグラウンダーのクロス。これをイビシェビッチが反転シュートを放つが、GKホルンのスーパーセーブに防がれた。
 
 しかし13分、ヘルタ・ベルリンが今度は右サイドをヴァイザーが突破し、中央にグラウンダーのパス。中央のイビシェビッチが放ったダイレクトシュートは、見事なコースを突いてゴールネットを揺らした。
 
 その2分後には原口がこぼれ球を拾ってミドルシュートに持ち込み、さらに1分後には再び原口が左サイドで美しいターンからチャンスを作るなど、先制したヘルタ・ベルリンが押し気味に試合を進める。
 
 一方のケルンはモデストと大迫のポストワークを軸に反撃を狙うが、なかなか良い形でフィニッシュに繋げられない。39分にはリッセが右サイドを突破したが、クロス精度を欠いた。
 
 43分、ハーフウェーライン付近での空中戦でラングカンプの激しいチャージを食らった大迫が激しく転倒。胸を抑えていたが、何とかピッチに戻る。結局、ヘルタ・ベルリンの1点リードでハーフタイムを迎えた。
 
 後半開始時にはケルン・ベンチが動き、大迫に代えてビッテンコートを投入。やはり前半終了間際の衝突で小さくないダメージを負っていたか。
 
 48分に原口がドリブルでペナルティーエリア内に侵入してクロス。そのこぼれ球をブラッテンハルトがフィニッシュするが、相手GKホルンに再び鋭い反応で弾かれた。
 
 そんな中でケルンは65分、待望の同点ゴールを奪う。左サイドを細かい連携で崩し、最後はビッテンコートの折り返しを中央で待ち構えていたモデストが冷静に押し込んだ。
 
 68分にはヘルタ・ベルリンがエスバインをシーバー、ケルンがラウシュをツォラーに代える攻撃的な采配を見せ、お互いに1点を狙いにいく。
 
 ヘルタ・ベルリンは70分にFKからブルックスが完璧なタイミングでヘディングシュートを放つが、再びホルンのビッグセーブに防がれた。
 
 しかし、その3分後の73分にヘルタ・ベルリンがついに勝ち越す。ヴァイザーの右サイドからのFKをファーサイドにいたシーバーが頭で落とし、最後はシュタルクがヘディングで押し込んだ。
 
 ケルンは85分にツォラーのシュート、相手GKのパンチングと連続してボールがポストに直撃し、さらに91分には交代出場のルドニェフスがゴールネットを揺らすが、その前のDFに身体を入れたプレーがファウルと判定されてゴールが取り消される不運続き。結局はヘルタ・ベルリンが2-1で逃げ切った。
 
 ヘルタ・ベルリンにとっては2試合ぶりの勝利で、ケルンにとっては今シーズン初黒星となった。
 
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