【ルヴァン杯決勝・採点&寸評】G大阪×浦和|ついにPKを止めた西川がMOM。浦和は関根、李、柏木など全体的に、G大阪も2ボランチを評価

2016年10月15日 サッカーダイジェスト編集部

G大阪――ボランチの今野、井手口が球際で強さを発揮。浦和に自由を与えず。

【警告】G大阪=遠藤、藤春、長沢、東口 浦和=高木
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】西川周作(浦和)

【ルヴァン杯決勝 PHOTO】G大阪 1(4PK5)1 浦和|激闘の末浦和が13年ぶり2度目のリーグカップ制覇!

【チーム採点・寸評】
G大阪 6
準決勝・横浜戦の第2戦のあと、「リーグ戦でなぜ浦和に負けたのか(第2ステージ14節0-4は)分かっている」という丹羽の言葉通り、浦和対策を徹底。細部に至るまで修正し、堅い守備と効率的な攻撃を見せた。さすがガンバという粘りと勝負強さを見せたものの、PK戦で力尽きた。10冠まで、紙一重だった。
 
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6.5
9分に関根のシュートを弾いたのを皮切りに、55分には高木との1対1を制し、75分にも再び高木のシュートを横っ飛びでボールを枠外へ。失点こそしたものの、好セーブでチームを救った。
 
DF
14 米倉恒貴 5.5
終始、関根のドリブルに手を焼いていた。同点とされたCKでは、マークが甘くなる痛恨。攻撃でもよくサイドを走っていたものの、チャンスでクロスの精度を欠いてしまい、会場にため息が漏れた。
 
5 丹羽大輝 5.5
大声を出して最終ラインをしっかり統率し、浦和の猛攻を水際で食い止める。ただ興梠の揺さぶりに引き出されることもあり、スペースを与えてしまった。
 
6 金 正也 6
丹羽とチャレンジ&カバーの関係を構築し、空中戦で強さを発揮。相手の流麗なパスワークに振り回されなかった。ただラインを引きすぎた時間に、間延びしてしまった。
 
4 藤春廣輝 5.5
守備では金や倉田らと上手くコミュニケーションを取って、自サイドを切り崩されることは防いだ。しかし、攻撃面では良いスペースに走り込んでいたものの、自慢の快足を披露するシーンは限られた。
 
MF
21 井手口陽介 6.5
潰し屋として、中盤の底に鎮座。鋭い出足でボールホルダーに食らいつくとともに、広大な範囲をカバーしてみせた。
 
15 今野泰幸 6.5
危機察知能力の高さを生かして、ピッチのあらゆる場所に顔を出してセカンドボールを回収。攻撃時のボールの散らしも見事だった。G大阪が勝っていればMOM級の活躍。怖い今野が帰ってきた。ミドルを積極的に放っていれば、浦和はさらに脅威を感じたはず。
 
11 倉田 秋 6(87分OUT)
膨大なスタミナで右サイドを精力的に走り回る。ピンチのシーンでは身体を躊躇なく投げ出し、託されたタスクを忠実にこなした印象だ。
 
19 大森晃太郎 5.5(72分OUT)
倉田と同様に豊富な運動量を見せて、左サイドの大部分をカバー。後半には積極的に仕掛ける場面もあり、徐々にパフォーマンスを上げた。それでも決定的なシーンを作り出せなかった。
 
7 遠藤保仁 6.5
強烈なプレッシャーに晒されながらも、冷静さを失わずに淡々とプレー。相手の嫌がる先を呼んだポジショニングをとり、絶妙な技巧で周囲を助けた。
 

次ページG大阪――アデミウソンが圧巻の個人技を披露。秘策の長沢サイド起用も実らず。

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