元アーセナルFWが頭を丸めて心機一転。カーディフで再起を図る

2016年10月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

全てを吹っ切ったシャマフの奮起に期待。

カーディフで再起のチャンスを掴んだ元モロッコ代表FWのシャマフ。まずは結果を残し、契約延長に繋げたい。

 今夏に契約切れでクリスタル・パレスを退団し、フリーの身となっていた32歳のFWマルアン・シャマフが10月11日、フットボールリーグ・チャンピオンシップ(実質2部)で降格圏の23位に沈むカーディフと、12月までの短期契約を結んだ。
 
 話題を集めたのは、坊主になって印象が変わったその風貌だ。もう後がなくなった男の気合いと意気込みが窺える。
 
 ボルドーからアーセナルに渡ったのが2010年夏。入団1年目はカップ戦を含めて11ゴールを挙げて存在感を示したものの、以降はインパクトを残せないまま13年冬にウェストハムに貸し出され、新天地でもアピールできずに13年夏、クリスタル・パレスに移籍した。
 
 3シーズンを過ごしたクリスタル・パレスでは、トップ下で新境地を開拓するなど1年目はレギュラーを務めたものの徐々に出番は減り、昨シーズンは先発が1試合のみともはや重要な戦力ではなくなっていた。
 
 クリスタル・パレスとの契約が切れ、フリーとなった今夏は再就職先を探してウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンのトライアウトを受けたものの、最終的には契約に至らず。そこで救いの手を差し伸べたのが、クリスタル・パレス2年目のシーズンに指導を受けた恩師、ニール・ウォーノックだった。10月5日にカーディフの新監督に就任したウォーノックが、白羽の矢を立てたのである。
 
「待ち切れないよ。新しいチームで早くゴールを決めたい」
 
 その言葉通りネットを揺らし、カーディフの再建に寄与できるか。
 
 失うものは何もない――。この数年ですっかり寂しくなった頭を思い切って丸め、全てを吹っ切ったストライカーの奮起に期待がかかる。
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