【日本代表】3戦連発の原口。「自分のプレーを出せた」理由とは?

2016年10月12日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「クオリティが足りなかった」と反省の弁も。

オーストラリア戦でも先制点を奪取。これで今予選では3試合連続ゴールと、もはや今のハリルジャパンで原口はなくてはならない存在となっている。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 9月6日のタイ戦、ちょうど1か月後のイラク戦、そして10月11日のオーストラリア戦と、ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選で、原口元気は3試合連続で先制ゴールを奪っている。
 
 タイ戦ではヘディングシュートでネットを揺らし、イラク戦ではグラウンダーのクロスを巧みに右足のヒールで流し込み、オーストラリア戦ではスルーパスに抜け出し左足で正確に射抜く。
 
 高度なテクニックが凝縮された多彩なゴールパターンで、チームに勝点をもたらす。今予選で原口がゴールを決めれば負けない。「不敗神話」は継続中だ。
 
 代表での主戦場は左ウイング。ハリルジャパン最大の激戦区であるが、もはや状況は変わってきている。定位置争いがなくなることはないが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督からすれば、原口の進化とともに、もはや頭を悩まさないポジションになったと言えるだろう。
 
 そこまでの活躍ができているのは、今季は開幕からレギュラーの座を勝ち取っているクラブでの充実があるからだろう。オーストラリア戦でも、その"余裕ぶり"がうかがえる。
 
「ブンデスでやっている時よりも(相手は)全然遅かったし、自分のプレーを出せていたと思う」
 
 日本代表というチームへの感謝も口にする。
 
「周りのサポートが大きいと思います。ヘルタでは出てこないようなところに、走ればボールが出てくる。走りがいはあります(笑)」
 
 もっとも、追加点が奪えず「クオリティが足りなかった」と反省の弁も。慢心せず常に高みを目指すその姿勢も、原口のさらなる飛躍を約束するだろう。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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