【日本代表】それでも殊勲者は原口。90分間戦い抜いたあの闘志と力強さこそ現代表に必要

2016年10月11日 サッカーダイジェスト編集部

原口は“戦う”というオーラを全身から放っている。

原口は間違いなく殊勲者だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]オーストラリア 1–1 日本/10月11日/ドッグランズスタジアム
 
 後半にPKを与えたとはいえ、原口を責めるべきではないだろう。むしろ左ウイングの原口がよくぞあそこまで戻って守備をしたと褒めるべきではないのか。問題があるとしたら、あそこまで原口が戻らなければいけない日本の守備組織で、原口個人のパフォーマンスは及第点以上だった。
 
 この前のイラク戦もそうだが、このところの原口は"戦う"というオーラを全身から放っている。攻守両面でタスクを担い、ボールを持てば縦へと果敢に仕掛ける。まさに勝利に向かって「がむしゃらに戦っていた」という表現がピッタリだったのが、イラク戦、そしてオーストラリア戦の原口だ。
 
 本人は「チームとして非常に良い試合をしていたので、責任を感じます」と言うが、そのオーストラリア戦で原口のアグレッシブなプレーに他の選手たちが勇気づけられた場面は多々ある。
 
 それに、原口はワールドカップ最終予選で3試合続けてゴール。勝点3を奪えなかっただけに持ち上げ過ぎは良くないが、この日の殊勲者はPKを取られたとしても原口で間違いない。文字通り90分間戦い抜いた彼の力強さと闘志こそ、今のハリルジャパンに不可欠な要素だ。

【PHOTOギャラリー】日本が原口の3戦連発弾で先制も、PK献上でオーストラリアと引き分け…
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