【G大阪】遠藤保仁は、再び危険な存在に。大敗した浦和戦からの変化とは

2016年10月10日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

浦和戦から4日後のルヴァンカップ・準決勝第1戦。メンバーリストに遠藤の名はなかった。

横浜との大一番で、値千金の同点ゴールを決めた遠藤(中央)。チームを決勝進出に導いた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 [ルヴァンカップ・準決勝第2戦]横浜1-1G大阪/10月9日/日産ス
 
 63分、相手ゴール前で井手口が奪ったボールを、米倉がヒールで相手DFの背後に流した。
 
 予想外のパスに、横浜のDFとGKは対応が遅れた。
 
 米倉からのヒールパスを受けた藤本が、DFの股を抜き中央に送る。その先にいたのは、遠藤保仁だ。遠藤は、藤本からのパスを冷静に、かつ豪快に蹴りこみ同点ゴールを奪取。 このゴールによって、G大阪がアウェーゴール方式のルール上、決勝進出の切符を掴んだ――。

 ルヴァンカップ準決勝・第2戦で、殊勲の同点ゴールを決めた遠藤だが、J1第1ステージ・12節の磐田戦以来、約5か月の間、公式戦でゴールはなく低調なパフォーマンスが続いていた。

 チームの心臓とも言える遠藤の低調さが、もろに影響したのが、リーグ戦の第2ステージ・14節の浦和戦。攻守において背番号7の存在感は薄く、ライバルの浦和にやりたい放題やられ4失点。反撃する力もなく0-4の大敗を喫した。
 
 それから4日後のルヴァンカップ・準決勝第1戦。メンバーリストに遠藤の名はなかった。その試合でG大阪は、倉田の奮闘があったものの、決定機を決めきれずスコアレスドロー。わずか1試合の不在となったが、チームは改めて、遠藤の存在の大きさを知ることとなった。
 
 そして、第2戦ですぐさま先発復帰を果たすのだが、長谷川健太監督から要求されたのは浦和戦とは違うポジションだった。

次ページ後半は徐々に感覚を取り戻していく。

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