【日本代表】吉田がハリルを擁護。「ザックさんもアギーレさんもそうでしたけど…」

2016年10月06日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

ハリルホジッチ監督は決してワンマンではない。

イラク戦では吉田の守備がひとつの鍵になるだろう。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 吉田に言わせれば、ハリルホジッチ監督は決してワンマンではないという。
 
「(日本代表監督として)1年以上過ごしてきて、日本人にどうアプローチすべきかを理解している。一方的に要求をぶつけるのではなくて、僕らの要求も聞いてくれるので、良くはなっていると思います。ザックさんもアギーレさんもそうでしたけど、アジアの難しい戦いから学んでくれるので、アジャストしてくれているんじゃないかと思います」
 
 当のハリルホジッチ監督は、9月の代表活動を振り返って次のようなことを言っていた。
 
「私はタクティクスのトレーニングをしなければいけない。いつもよりも時間を取ってしまいました。45分で9つのテーマを掲げたんですね。私にとっては少しやり過ぎかなと思いました。疲労もあって、さらに疲労させてしまった。そこで疑問を抱くわけですね。我々はディテールを突き詰めて用意してきた。そして1回のトレーニングで守備も攻撃も少し伝えていかなければならない。しかし、私は魔法の杖を持っているわけではないので、すぐに変化はできないですね。選手は疲労したと思います」
 
 このコメントからは、もしかしたら試合へのアプローチが間違っていたのではないかというニュアンスが感じ取れるが、実際、ハリルホジッチ監督は前回よりもミーティングの時間を短くするなど修正を図っているようだ。そうした監督のスタンスについて、吉田は「信頼」という言葉を使った。
 
「選手を信頼して、そういうことをしてくれていると思うので、その信頼に応えるためにも勝つしかない。勝って応えたい」
 
 イラク戦での勝利が、チームの結束をさらに強めるファクターになるのは間違いない。
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