難敵の気配漂うイラク。指揮官が語った日本対策とサウジ戦の手応え、祖国への思い

2016年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

オーストラリア戦は個人のミスが敗因、サウジ戦は相手よりもいいプレーをした。

前日会見に臨むスワディ監督。日本対策は十分に行なってきたようだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシアワールドカップ・アジア最終予選の日本対イラクは10月6日、埼玉スタジアム2002で19時35分にキックオフされる。試合を翌日に控えた5日には、イラク代表チームの前日会見が行なわれている。
 
 オーストラリア、サウジアラビアに敗れ、2戦2敗のスタートとなってしまったイラクだが、ラディ・スワディ監督は日本戦に向けて謙虚な姿勢を示しながらも、自信ありげなコメントを残した。
「日本のサッカーはよく知っている。アジアでトップクラスの選手たちがプレーしている。しっかり試合は見てきたし、日本の短所、長所というものも研究してきた。我々は2敗しているが、オーストラリア戦は個人のミスが原因で敗れた。しかし、サウジアラビア戦は相手よりも良いパフォーマンスをしていたので、日本戦ではそうした部分を活かして戦い、個人のミスをなくして良いゲームをしたいと思っている」
 
 そしてスワディ監督は、政情不安が続くイラクの国民のためにも、代表チームが希望や喜びをもたらすような戦いを見せたいと考えているようだ。
「残念ながらイラクの現状は良くない。だが、代表選手、イラクのサッカーはこれに負けず、世界に進出するため、強くなるためのより大きなモチベーションに変えている。サッカーはイラク人にとっても大きな喜びをもたらすものだ」
 
 2戦2敗している相手とはいえ、十分な日本対策をし、2戦目に手応えを掴むとともに、祖国への強い決意を抱くイラク。難敵となりそうな気配が漂っている。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事