ロナウジーニョがメッシを語る「もっと彼と一緒にプレーしたかった」

2016年10月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今さら彼がワールドカップで何かを証明する必要はない」

ロナウジーニョから多くを学んだメッシは、今、前線でネイマールら同じ南米の選手たちとファンタジーを生み出している。ロナウジーニョは「サッカー界には彼らのような存在が必要なんだ」と語っている。 (C) Getty Images

 2000年代には世界最高の選手といわれた元ブラジル代表のロナウジーニョ。近年は所属クラブに対して一方的に契約を解除したり、突然失踪したりと、ネガティブなニュースが流れることの多かった彼は、先日、2017年夏に現役を退いて音楽業界への進出を計画していると明かして話題にもなった。
 
 そんなロナウジーニョが『Gulf News』のインタビューで、彼が最も輝いていたバルセロナ時代を振り返るとともに、そこで一緒にプレーしたリオメル・メッシについても言及している。
 
 メッシがトップチームにデビューしたのは、ロナウジーニョがバルサに加入してから2シーズン目のことであり、同シーズンのメッシのキャリア初ゴールを絶妙な浮き球のパスでアシストしたのは、ロナウジーニョだった。
 
「彼は偉大な選手だ。その偉大なキャリアのスタート時に手助けできたこと、ファーストゴールをアシストできたことを、とても嬉しく思う」
 
 その後、2人は2度のリーガ・エスパニョーラ制覇に貢献し、05-06シーズンには悲願のチャンピオンズ・リーグ優勝も果たした。しかし07-08シーズン終了後、ロナウジーニョがミランへ移籍したことで共演は終わり、メッシは以後、バルサで不動のエースとして地位を確立していった。
 
 このバルサ退団についてロナウジーニョは「後悔はしていない。バルサでの時が終わり、新たな挑戦を始める時期だったんだ」としながらも、「メッシがこれほどの偉大な選手になるのを見て、もっと彼と一緒にプレーできていたら、とも思う」と語っている。
 
 バルサでは全てのタイトルを勝ち取ったメッシだが、アルゼンチン代表(A代表)ではタイトルに恵まれていないことから、ペレ、ディエゴ・マラドーナの域には達していないという意見もあるが、ロナウジーニョはこれに同意しない。
 
「彼は常にベストであり、毎週、素晴らしいレベルのプレーを披露し続けている。今さら、ワールドカップで何かを証明する必要なんてないんだ」
 
 今夏、コパ・アメリカ・センテナリオの決勝でチリに敗れた後、メッシが代表引退を宣言した際、ロナウジーニョは「サッカー界にとって大きな損失」と発言していた。
 
「メッシのことを心から尊敬している。大事な友人だ」と語るなど、急速な成長ぶりを間近で目撃してきたブラジルの天才による、アルゼンチンの神童への称賛は止まらない。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事