【U-19日本代表】リーグ戦で相見えた両者――神谷優太が改めて感じた中山雄太の凄み

2016年10月02日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「やっぱり相手にいたら怖いなと思いました」(神谷)

リーグ戦で対峙した湘南の神谷(左/28番)と、柏の中山(右/29番)。U-19日本代表ではチームメイトとして、U-20W杯出場権の獲得を目指す。写真:徳原隆元

[J1第2ステージ14節]湘南0-0柏/10月1日/BMWス
 
 10月13日からバーレーンで行なわれるU-19アジア選手権に臨む日本代表メンバーに選ばれている、湘南の神谷優太と、柏の中山雄太。この年代のなかでは数少ない、リーグ戦で出場機会を得ている両者がJ1第2ステージ・14節で対戦した。
 
 神谷はボランチとして出場し、中盤の後方から試合を組み立てようと懸命にプレー。対するCBの中山も、落ち着いたビルドアップや対人プレーで強さを見せた。試合はスコアレスドローだったが、お互いに気迫漲るプレーを披露し、U-19アジア選手権での活躍に期待を抱かせた。
 
 テクニックに定評のある神谷は、フィジカルや守備面に課題を抱えるが、この日は「自分にとって、(今季の)ホーム最終節だったので、本当に〝戦おう″という気持ちになりました。今までの試合の中で一番〝戦ったな″と自分のなかでは思うんですけど、これに満足せずに、代表にいってもっともっとレベルアップしたい」と試合を振り返り、さらなる進化を誓った。

 さらに「曺さんにも今日は『しっかり戦えたね』って言われました。でも、もっとレベルアップして帰ってこないと、湘南としても、もっと上にいけないと思う。自分はこういう時でも、試合を決められる選手になっていきたいと思います」と、試合を決めて、チームを上に押し上げる選手になることを、目標に掲げる。
 
 そんな神谷は、この日対戦した中山について、「高さもあり、落ち着きもあり、強さもある。本当にオールマイティなDFだと思います。自分の後ろにいたら安心して前でプレーできると改めて感じました。でもやっぱり相手にいたら怖いなと思いましたね」とコメント。対戦して改めて感じた中山の凄みを語ってくれた。
 
 U-20ワールドカップの出場権を賭けたU-19アジア選手権。日本代表は4大会連続で出場を逃している。2007年のカナダ大会以来の出場権を獲得することができるか。その鍵は、Jリーグで研鑽を積むふたりが握っているかもしれない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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