出番なしの続く長友がさらに窮地へ? インテルがバルサからA・ビダル獲得を狙う

2016年09月30日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

バルサで出番を失うもメルカートでは興味が尽きない。

2年目を迎えたバルサでさらに出場機会が減っているA・ビダル。インテルなどが冬の獲得を狙う。(C)Getty Images

 アレイシ・ビダルはバルセロナで「家庭内離婚」を続けている。今シーズンのリーガ・エスパニョーラとチャンピオンズ・リーグで出番が巡ってきたのはわずか1試合。あとは5試合が招集外、2試合がベンチという有様だ。
 
 2015年夏にセビージャから移籍金1700万ユーロ(約20億4000万円)で加入。しかし、バルサの補強禁止処分が解けた16年1月から出場可能になった1年目に続き、2年目も暗いトンネルから抜け出せずにいる。
 
 今夏にユベントスへ旅立ったダニエウ・アウベスの後釜として、右SBでルイス・エンリケ監督の信頼を掴んだのは、本来MFのセルジ・ロベルトだったのだ。
 
 しかし、バルサでベンチと観客席を往復していても、メルカートはA・ビダルに対する興味を失っていない。とりわけ、夏にも獲得に動いたインテルは、冬に改めて動き出す可能性が大きい。
 
 今シーズンのネラッズーロは、ダニーロ・ダンブロージオ、ダビデ・サントン、クリスティアン・アンサルディ、セナ・ミアング、長友佑都(公式戦4試合連続で出番なし)の5人で両SBを回しているが、誰一人としてフランク・デブール監督の絶対的な信頼を掴めずにいる。
 
 右サイドならSBからウイングまでこなせるA・ビダルは即戦力になりうるだろう。ピエル・アウジリオSDは虎視眈々と獲得のチャンスを狙っている。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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