【ブンデス日本人選手現地評】2試合連続弾で高評価の大迫、失点絡みの酒井は正念場、浅野は連係不足を指摘され…

2016年09月27日 山口裕平

「またも爆発した。素晴らしい同点弾」と地元紙も大迫を絶賛。

好調なチームで存在感を示している大迫。ケルン加入3年目で大きな飛躍を遂げるか。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガでは、大迫の勢いが止まらない。
 
 第5節、RBライプツィヒとのホーム戦に臨んだ大迫は、2トップの一角として4試合連続の先発出場を果たし、72分までプレーした。
 
 ケルンは序盤に先制点を許すが、大迫が前節シャルケ戦に続く2試合連続の同点弾を決めてケルンが同点に追いつく。
 
 25分、左サイドでラウシュのパスを受けた大迫は、相手DFを背負いながら右足アウトサイドでトラップして前を向くと、左足から放たれたシュートはニアハイを打ち抜いた。
 
 地元紙『エクスプレス』は「またも爆発した。素晴らしい同点ゴール」と大迫を絶賛し、『ビルト』も両チーム通じて最高点となる2点を与え、「大迫がシュテーガー(監督)の無敗シリーズを救う!」という見出しで記事を掲載した。
 
 試合は結局1-1で終わったものの、ケルンは無敗をキープし、3位につけている。
 
 ハンブルクの酒井高徳は、序盤戦でいきなり大きな転機を迎えることになった。
 
 ホームで首位バイエルンを対戦したハンブルクは、試合終了間際に決勝点を許し、0-1で敗れたが、右SBとして先発フル出場した酒井はこの失点に絡んでしまった。
 
 右サイドの低い位置でプレッシャーを受けた酒井は、ボールを大きく蹴り出そうとするも短くなってしまい、チアゴにダイレクトで背後にパスを送られてしまう。素早くポジションに戻った酒井は、リベリーのドリブルに対応するもクロスを上げられ、キミッヒにゴールを許してしまった。
 
 地元紙『ハンブルガー・モーゲンポスト』紙は4点を与え、「彼は多くを要求されたこの試合をほとんど覚えていないだろう。それに反するように、終了間際にはあと一歩が遅かった」と記した。
 
 バイエルン相手に善戦したハンブルクだが、1分け4敗の不調を理由にラッバディア監督を解任し、ギスドル新監督を迎えた。
 
 ラッバディア監督は、酒井がハンブルク移籍を決断する上で非常に重要な役割を果たした人物だけに、影響は大きい。酒井にとっては、新たな監督の下で信頼を掴むことが必要になる。

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