【ブンデス日本人週末日記】「たわいもない議論を論破してみせた」2アシストの原口 etc.

2016年09月12日 山口裕平

バイエルン戦を観戦した内田、復帰には時間がかかりそう…。

開幕戦では『キッカー』誌、2節ではブンデスリーガ公式サイト、『ビルト』紙といったメディアから最優秀選手に選出された原口。ドイツでの3度目のシーズンで幸先の良いスタートを切った。 (C) Getty Images

 ドルトムントの香川は、負傷の影響で、ブンデスリーガ2節、RBライプツィヒ戦のメンバーから外れた。代表戦を終えて木曜日にドイツに戻ったが、その日の全体練習に参加せず。翌日の試合前日記者会見で代表期間中に足首を捻挫したことが発表され、遠征メンバーに帯同しなかった。
 
 怪我の程度は不明だが、日曜日には、香川はランニングを開始している。なおドルトムントは0-1で敗れたこのRBライプツィヒ戦で、ゲッツェが復帰を果たした。
 
 日本での治療を終えてドイツに戻った内田は、金曜日のバイエルン戦をスタジアムで見守った。復帰にはまだ時間がかかりそうで、シュスターSDは「フィットネスや筋力トレーニングを行なった後は、他の箇所に問題が出るもの」という見解を示している。
 
 また、「我々は時間をかけなければならない。3週間だろうが6週間だろうが、12週間かかろうが関係ない」と、復帰の見通しが立っていないことを示唆した。
 
 開幕戦で2得点に絡んだヘルタ・ベルリンの原口は、インゴルシュタット戦でも2アシストを記録する活躍を見せた。立ち上がりの8分には、イビシェビッチへのスルーパスで先制点を演出すると、終盤の86分にはシーバーへクロスをピタリと合わせてみせた。
 
 この活躍が認められ、現地紙『ビルト』では両チーム最高タイとなる2点が与えられ、今季初めてとなるベスト11入りを果たしている。また、地元紙『ベルリナー・ツァイトゥング』も、以下のように原口を評価した。
 
「(開幕戦)フライブルク戦の2つのアシストの後で、すべてがうまくいった。前半を終えた彼の頬は、まるで日本代表のタイ遠征でプレーしなかったかのように膨れていたが、終了5分前に完全なアシストを決めて、このたわいもない議論を論破してみせた」
 
 フランクフルトの長谷部は、ダルムシュタットとの「ヘッセン・ダービー」にダブルボランチの一角として先発フル出場。長谷部は目立ったパフォーマンスを見せることができず、チームも終了間際に相手のクロスがゴールのそのまま吸い込まれる不運なかたちで失点し、0-1で敗れた。
 
 ケルンの大迫は2トップの一角としてヴォルフスブルク戦で先発入りを果たし、67分までプレーした。得点に絡むことはできず、試合もスコアレスドローに終わったが、『ビルト』紙は両チーム通じて最高タイとなる2点を与えるなど高く評価した。
 
 ハンブルクの酒井高徳はレバークーゼン戦に右SBとして先発フル出場を果たした。チームは先制するも、終盤15分で3点を奪われ逆転負けを喫している。
 
 アウクスブルクの宇佐美は、ブレーメン戦でメンバーから外れた。
 
 2部リーグでは、シュツットガルトに移籍した浅野がハイデンハイム戦で81分から途中出場を果たし、ドイツ・デビューを飾った。
 
 出場時間が短かったため、現地紙の採点・言及はなし。9分という出場時間のなかでシュートを放ったものの、守りを固める相手に見せ場を作れず、チームも1-2で敗れている。
 
 その他では、ザンクト・パウリの宮市はビーレフェルト戦で今シーズン初の先発出場を果たし、68分までプレー。チームは2-1で勝利した。また、カールスルーエの山田はベンチ入りするも出場はなく、2試合連続で出番は訪れなかった。
 
文:山口 裕平
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