【J1採点&寸評】仙台×横浜|齋藤が躍動! 横浜が地力の差を見せつける

2016年09月10日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

仙台――押し込んだ前半に先制点を奪えていれば…。

【警告】仙台=三田(17分)、菅井(85分)、大岩(90分) 横浜=齋藤(57分)、カイケ(73分)、兵藤(78分)、マルティノス(90+1分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】齋藤 学(横浜)

[J1第2ステージ11節]仙台0-1横浜/9月10日(土)/ユアテックスタジアム仙台

【チーム採点・寸評】
仙台 5.5
高い最終ラインとコンパクトな布陣、前からのプレスがハマって、前半は多くの時間を相手陣で過ごすことに成功。ただ、その割にチャンスの数が少なかったのは、今後の課題として受け止めるべきだろう。後半は相手の圧力に屈する形で主導権を渡し、敗戦を喫した。
 
【仙台|採点・寸評】
GK
21 関憲太郎 6
前半はチームが相手を押し込んだだけあって、これといった出番はなし。ただ、攻勢をかけられた後半に奮闘。54分に伊藤のシュートを防ぐと、72分にもカイケの一発を弾き出した。83分の失点シーンは仕方のない部分も多く、責任を被せられない。
 
DF
27 大岩一貴 6
豊富なスタミナを生かし、幾度となく上下動を繰り返す。前掛かりになるチームにあって、サイドのプレーヤーながらスタビライザー的な役割も果たし、よくリスク管理したと言える。ただし、最終盤に出足が遅くなってイエローをもらったのは痛かった。
 
13 平岡康裕 5(86分OUT)
83分に兵藤に食らった決勝点は自身のパスミスから。齋藤へのプレスも緩かった点は否めず、敗着の一手だったことを考えて、大きく採点を下げた。
 
3 渡部博文 6.5
横浜のパスワークに惑わされることなく、冷静に最終ラインを統率した。空中戦で圧倒するだけでなく、地上戦でも抜群の強さを発揮。ドリブルを持ち味とする齋藤の突破を食い止めるなど、"鉄壁"を体現するプレーぶりだった。
 
5 石川直樹 5.5
多くの時間帯を相手陣でプレーした前半こそ粗は発見しにくかったが、主導権を徐々に渡してしまった後半はポジショニングなどでミスが目立つ。不可解な駆け上がりで作ったスペースを利用されるシーンもあって、普段の石川ではなかった。
 
MF
17 富田晋伍 6
ボールを持ってからパスコースを探すような場面もあったが、守備では多大な貢献をしていた。特にセカンドボールへの嗅覚と視野の外からボールを掻っ攫うテクニックは一級品で、相変わらず"番人"として君臨していた。
 
18 三田啓貴 5.5
17分にイエローカードを提示されるなど、スタートが少しもったいなかった。相手陣でプレーしている際には攻撃のリズムを創出するなど重要な選手であったが、守備時に存在感は半減。カウンターを潰す急先鋒になれなかった。

次ページ仙台――良コンディションのウイルソンが仕留めきれず。

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