【J1採点&寸評】新潟×名古屋|「9.10決戦」は名古屋に軍配。勝利の立役者は背番号4の“闘将”

2016年09月11日 小田智史(サッカーダイジェスト)

L・シルバと西村は及第点も…。川又に競り負けた指宿を厳しく評価。

【警告】新潟=なし 名古屋=闘莉王(36分)、磯村(80分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】田中マルクス闘莉王(名古屋)

[J1第2ステージ11節]新潟0-1名古屋/9月10日/デンカS
 
【チーム採点・寸評】
新潟 5.5
守備時は5バック、攻撃時は3バックの可変システムを採用。ボール支配率60%以上と主導権こそ握ったものの、名古屋の堅い守備を打ち崩せず、あまりに痛い黒星を喫した。

【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5
クロスボールのクリアが甘くなってピンチを招いたのをはじめ、83分にはビルドアップを狙われてボールロスト。その4分後には飛び出したところを簡単に永井に交わされるなど、"バタバタ感"が否めなかった。
 
DF
3 増田繁人 5.5
第2ステージ初スタメンで5バックの中央に入り、松原や西村と連係の取れた守備を披露。14分には矢野の決定的なシュートを身体を張って止めた。
 
7 コルテース 5
38分、CKのこぼれ球に反応するもミートできず、この日最初で最後の決定機を逃す。対面の矢野や磯村にサイドをえぐられることも多かった。
 
24 西村竜馬 6
対人の強さを買われてスタメンに抜擢され、川又と激しい肉弾戦を展開。87分には永井のループシュートを間一髪戻ってクリアし、追加点を与えなかった。
 
27 松原 健 5.5
守備で奮闘した反面、5バック採用の影響で持ち前の攻撃力は半減。小泉やR・シルバを追い越してサイドを駆け上がるシーンはほとんどなかった。
 
MF
8 レオ・シルバ 6
球際を制してマイボールにするだけでなく、配給役も担当。ただ、スタートポジションが本来よりも低い位置だった分、前への圧力にはやや物足りなさが残った。
 
10 ラファエル・シルバ 5.5
ボールを持った際の推進力はさすがだが、シュート精度はイマイチ。後半開始直後、野津田のノールックパスから迎えたチャンスはせめて枠内に飛ばしたかった。
 
11 指宿洋史 5(85分OUT)
セットプレーで川又に制空権を奪われ、先制点を献上。66分にコルテースのクロスに合わせたシュートも力なくGKにキャッチされ、攻守に見せ場なく終わった。
 
25 小泉 慶 5.5
精力的にセカンドボールを拾い、ロングレンジからでもシュートを狙うなど、アグレッシブなプレーを披露。右SB、ボランチをこなすユーティリティ性も見せたが……。
 
37 野津田岳人 5.5(79分OUT)
J1リーグ戦では初となる2ボランチの一角で出場。次々とボールを引き出してビルドアップを担うも、もう少しスピードアップしたかったか。本人は、再三チャンスがあったセットプレーをモノにできなかった点を悔やんだ。

次ページ大一番でシステム変更に踏み切るも、吉田監督の決断は実らず…。

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