【J1展望】浦和×鳥栖|上位対決、躍進遂げる鎌田がキーマン。浦和は“従来”のベスト布陣? それとも…

2016年09月09日 サッカーダイジェスト編集部

浦和――練習での軸はKLM。一方、カップ戦連勝に導いたZTMも期待できそう。

故障者/浦和=梅崎 鳥栖=なし
出場停止/浦和、鳥栖=なし

J1リーグ・2ndステージ11節
浦和レッズ – サガン鳥栖
9月10日(土)/19:00/埼玉スタジアム2002
 

浦和レッズ
第2ステージ(10節終了時):2位 勝点22 7勝1分2敗 19得点・9失点
年間成績(27試合終了時):2位 勝点55 17勝4分6敗 45得点・25失点
 
【最新チーム事情】
●日本代表組と負傷明けの槙野が合流。
●前線はズラタンと高木が好調。興梠、李も状態が良い。サブを含めメンバーは?
●ルヴァンカップで負傷した梅崎が、左膝前十字靭帯損傷で全治6か月に…。
●第1ステージはスコアレスドロー。「前が止まってしまった」と武藤は反省点を今回に生かす。
 
【担当記者の視点】
 負傷離脱していた槙野が戦線復帰し、「順調ですよ!」と完全復活を宣言。負荷のかかるフィジカルトレーニングから試合形式に合流し、不安はまったく感じさせなかった。同じく日本代表の活動中に怪我が伝えられた柏木も、「もう大丈夫」と話す。
 
 一方、ルヴァンカップの準々決勝・神戸戦の第1戦で負傷退場した梅崎が、左膝前十字靭帯損傷により全治6か月と診断された。復帰は来季になる。

 今シーズン、両サイドのウイングバックとシャドーで、ユーティリティぶりを発揮して貢献していただけに、チームへの打撃は小さくない。それだけに、ポジションを争っていた駒井らの奮起が求められるところだ。
 
 また、前線はルヴァンカップ準々決勝の2試合で、ズラタンと高木が活躍。前線はかなり厚みを増している。練習では石原を含めた6人が入れ替わって主力組でプレーしていた。
 
 結果を残している時のメンバーは変えないというのが、指揮官の考えでもある。それでも練習を見る限りは、軸はあくまでも興梠、李、武藤の"KLMトリオ"のようであったが……。
 
 高木のスタメン起用は十分考えられる。またはルヴァンカップの神戸戦で連勝を収めたズラタン、武藤、高木の"ZTM"のトライアングルが継続されるか? ペトロヴィッチ監督からは嬉しい悲鳴が聞こえてきそうだ。
 
 第2ステージ3位と好調の鳥栖との第1ステージの対戦はスコアレスドローだった。その要因について武藤は、「引いた相手に、前(前線の3人の足)が止まってしまった」と反省点を挙げたうえで、「狭いなかでも動き直しを何度もすることが大切」と対策を語った。今回も守備を固められそうだが、「前回対戦以上に、中央のコンビネーションからゴールを狙っていきたい」と具体的に挙げていた。
 
 ワールドカップ最終予選で2試合フル出場を果たしたGK西川は、「押し込む時間が長い展開は、GKには難しい試合。数少ないピンチで確実なプレーをしなければ」と語り、今回の鳥栖戦でもその"高い集中力"を発揮する。
 
 年間順位は首位の川崎から勝点5差の2位につけている。残り7試合、これ以上引き離されると、逆転は難しくなる。鳥栖を第2ステージの首位争いから叩き落し、そしてステージ&年間1位に向けて、再び上昇気流に乗りたい。
 

次ページ鳥栖――好調の原動力は鎌田だけではない! 左SB吉田からの高精度クロスも見逃せない。

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