鍵はいかにサイドで剥がせるか。タイ攻略に自信ありの宇佐美が世論の逆風はね退ける!

2016年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サイドからの仕掛け、パスワークは自分が一番あると思っている」

初戦はベンチスタートとなった宇佐美だが、途中出場から持ち前の突破力を発揮。状態の良さをアピールしている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 日中には強い日差しを感じたバンコク市内だったが、17時前に突然雨が降り出した。15分程度で止んだものの、曇り空となり、湿度が若干上がったように感じられる。タイとの最終予選2戦目を2日後に控えた9月4日、日本代表は冒頭のみを公開した非公開練習を行なった。その間にも再度雨が降りだし、それが原因だったのかは不明だが、練習は1時間程度で終了した。
 
 初戦、途中出場で攻撃にアクセントをもたらした宇佐美貴史は、今季移籍したブンデスリーガのアウクスブルクで定位置奪取に苦しんでいる状態だ。指揮官からも「長い時間プレーしていなかった」という評価から、UAE戦ではベンチスタートとなった。いったい宇佐美は、この戦いをどんな風に見ていたのだろうか?
 
「選手の距離が近すぎて、(トップ下に入っていた)真司君のスペースがなくなっていたという感じがあった。真司君の距離をとるというか、幅をとったポジショニングが僕にはできる。幅を消してしまうと真司君の良さも出ないと思う。
 
 サイドで持って、仕掛けるプレーやそのあとの細かいパスワークで崩していくところは、自分が一番ある、と思うし、負けている部分はないと思って、しっかりそういうイメージを持ちながら、(タイ戦へ向けて)準備しています」
 
 自陣を固めた相手に対しては、宇佐美自身も自分の強みが有効だと考えている。
「サイドで幅を持ちながらプレーしたい。どっちかっていうと、真ん中に絞りながら、チャンスが来たら、外へ張るのではなくて、外に張るのがメイン。そうしながら、サポートをする時には、中へ入っていくような感覚でも良いのかなあと思いながら、準備はしている。張りっぱなしは良くないので、サイドと中とのうまい使い分けをしたい。
 
 サイドでどれだけはがせるかっていうところは、(タイ戦の)キーになってくる。誰が出るか分からないですけど、出た時にしっかりそういうイメージを持ってやりたい。そうやってサイドに分散すれば、真ん中でできる選手はいっぱいいるわけだから。UAE戦のような同じミスをしないように」
 

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