目指せC・ロナウド? ハリルが日本の選手に徹底したフィジカル向上と自己管理を要求

2016年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

筋肉系のトラブルを起こした槙野をチクリ。

指揮官はC・ロナウドのようなフィジカルを目指してほしいと発言。話は、日々の生活面にも及んだ。(C) Getty Images

 8月25日のロシアワールドカップ・アジア最終予選のメンバー発表会見で、ハリルホジッチ監督が日本サッカーについて私見を語った。
 
 約3か月に渡ってスタッフ総出で準備してきたという日本サッカーの「アイデンティティ」についてまとめた冊子と、プロジェクターを用いて、日本サッカーや選手への課題を突きつけた。
 
 そのプレゼンテーションの終盤でハリルホジッチ監督は、ある世界的プレーヤーを引き合いに出して、国内トッププレーヤーにさらなるフィジカル向上と徹底した自己管理を求めている。
 
「彼(クリスチアーノ・ロナウド)を見てください。彼は世界で一番良い選手と言われている。このようなフィジカルを私は求めたい。世界一の選手がこうやっているわけだから、(代表の)何人かの選手はこれを見てほしい」
 
 完璧な肉体美を誇るレアル・マドリーのエースと日本人選手を写真で比較しながら、こう語ったハリルホジッチ監督だが、フィジカル面に関しての言及は今に始まったことではない。一時は宇佐美がその標的となった「体脂肪」の数値に関しても譲れない一線がある。世界と戦ううえではやはりフィジカルは不可欠な要素と認識しているからだ。
 
「フィジカルに関して言えば、身長は伸せないが、力強さを出すことはできる。(体脂肪の)理想は10パーセント。12パーセントがギリギリ。16や18パーセントの選手を皆さんはどう思いますか? 小さなことですが、我々は努力しなければいけない。そうしないと、世界でチャンスは生まれない」
 
 指揮官の話は、フィジカル向上や体脂肪にとどまらず、日々の生活にも及んだ。
「体脂肪率がある選手の食べ方、アルコールの摂取はどうでしょう? 飲みすぎると私のようにおなかに肉が溜まります。(用意した資料を指して)この資料のなかには、何をしなければいけないかがすべて入っている。有酸素運動、無酸素運動、スプリントトレーニング……。筋力トレーニング、疲労回復も入っているし、生活管理も入っている」
 
 発表会見の直前には、槙野が筋肉系のトラブルに見舞われたと伝えられ、「筋肉を管理するのはどういうことなのか。槙野は筋肉に問題があって怪我をしましたね」とチクリ。
 
 ロシアへの出場権を勝ち取るため、さらにその先の世界との戦いに向けて、指揮官は肉体管理の細部にまでこだわりを見せている。
 
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