「背番号62」に込められた思い。“出られなかった仲間”とともに戦った聖和学園【選手権】

2025年12月29日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

選手権に「もう出られないとなって」

仲間の想いを背負って聖和学園の選手たちは那覇西戦のピッチに立った。写真:早草紀子

 2025年12月29日に開催された全国高校サッカー選手権1回戦、聖和学園(宮城県)が那覇西(沖縄県)と対戦。試合前の集合写真撮影時、選手たちは「背番号62」のユニホームとともにフレームに収まった。

 そのユニホームは、大怪我のため今大会に出場できなかったチームメイトのものだった。

 那覇西を3−0で下したあと、集合写真撮影時にそのユニホームを手にした小杉唯斗(3年)は、理由を次のように説明した。
 
「怪我してしまった選手がいて。前十字靭帯かな、切っちゃって。それでもう出られないとなって、ユニホームを持ってあげようと」

 その選手の名前は、谷上優陽(3年)。溢れるほどの闘志でチームメイトを鼓舞するファイターだ。選手権に出場できなかった彼の思いを背負って、聖和学園の選手たちは国立のピッチを目指して全力を尽くす。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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