総体での活躍でJスカウトも注目! 市立船橋の10番・高宇洋が目指す理想の選手像とは?

2016年08月25日 安藤隆人

個人の評価ばかりを気にするのでなく、チームとして勝ちたい思いが強かった。

市立船橋の9度目のインターハイ優勝に大きく貢献した高は、今季から本格的にボランチへ転向。攻守に渡り、絶大な存在感を放った。写真:安藤隆人

 インターハイでは同県対決となった流経大柏との決勝を1-0で制して9度目の優勝を飾った市立船橋。今年、その名門の10番を背負うのが司令塔の高宇洋だ。インターハイでの活躍によってJスカウト陣からも俄かに注目されている18歳に、この夏の戦いを振り返ってもらった。
 
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【インターハイ】男子決勝PHOTOハイライト 市立船橋×流経大柏

――インターハイ優勝、おめでとうございます。
 
 ありがとうございます!本当に嬉しいです。
 
――インターハイでの高選手のプレーを見て、大きな成長を感じました。特に守備面では「こんなに守備が上手い選手だったのか?」と驚くくらいでした。
 
 今年に入ってボランチをやるようになって、守備への意識が大きく変わりました。ずっと攻撃的なポジションをやって来たので、ボランチになってからも攻撃の意識が強過ぎて、そのせいでチームの攻守のバランスが崩れることもありました。
 
 でも、インターハイではボランチとしてのアベレージが高まったと言うか、攻守に関わり続けることを意識してプレーし続けることが出来たので、レベルアップできたと思います。
 
――プレスバックのスピードと質はすごく上がっていて、相手のトップ下やストライカーも後ろからの激しいプレスに困惑し、ボールを奪っていくシーンが多く見られました。
 
 ボランチだと守備のスピードも求められて、後ろには原(輝綺)と杉岡(大暉)がいるのですが、ボランチがしっかりと戻ってボールを奪って、攻撃につなげる意識を持ち続けないといけないと思っています。僕のなかでは常に『ボールに関わり続けたい』という強い想いがある。なのでプレスバックもしっかりやって、さらに上のレベルに行きたいと思っています。
 
――今、名前が出た原選手と杉岡選手は、インターハイ前からプロ入りが確定的と見られています。そのなかで高選手はまだ話が出て来ていない状態でした。インターハイを迎えるにあたって焦りはありませんでしたか?
 
 杉岡とか原がプロに近い存在になって、僕にも刺激はあったのですが、そこで僕個人の評価ばかり気にするのではなくて、今大会はチームとして優勝をするという想いが強かったんです。とにかくインターハイで優勝するためにプレーしました。周りからの評価を受けたいと思うより、自分がやるべきことをしっかりとやれば、評価は自ずとついて来ると思っていましたから。
 

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