厚くなった佐野の胸板に努力の跡が伺えた
アヤックス戦では10人のNECを力強く牽引した佐野。チームは堂々1ポイントを獲得した。(C)Getty Images
佐野航大とダルコ・ネヤスミッチが組むNECのダブル・シックス(いわゆるダブルボランチ)は、オランダリーグの中でも屈指のもの。12月20日のアヤックス戦(2対2の引き分け)では、59分に退場者が出て、30分以上数的不利になりながらも、佐野とネヤスミッチはアヤックスの中盤を封じ、タレント軍団のドリブルを止め続け、そして攻撃に出た。
「ダルコはボールを刈り取ってくれるので楽です。彼がボールを奪って、俺が前に持っていくシーンもありました。中盤はある程度、支配したと思います」
後半開始から出場した、オランダ代表MFケネト・テイラーと佐野のマッチアップは見応え十分だった。
「アヤックスの試合を見ていても、テイラーは攻守に関わりながらゲームを作っていく選手です。だから彼にはボールを持たせたくなかった。それでも10人対11人だったので、持たせてしまったものの、テイラーにはやらせないよう、意識してました」
折り返しの17節を終え、NECは3位アヤックスと勝点1差の4位。
「あの時間(59分)にレッドカードが出たことを考えたら、この勝点1は大きな意味を持つのかなと思います。しかも相手はアヤックスだった。悔しい気持ちもあります。たらればですけれど、アヤックス相手に良いサッカーをしたし、11人でやってたらと。そこは悔しいです」
オランダに来て2年半。厚くなった佐野の胸板に努力の跡が伺えた。
「こっちの強度、スピード感、フィジカルに慣れるためにも、ある程度はやらないといけない。フィジカルトレーニングは日本にいた時よりもやってます。それは日々の積み重ね。変化を見てもらえるのは嬉しいです」
佐野は今、オランダのベストプレーヤーのひとりとして認識されている。その指標のひとつがフットボール・インターナショナル誌の採点ランキング。前節(16節)を終えた時点で1位はジョイ・フェールマン(PSV)の7.02。佐野は6.74でルチアーノ・バレンテと2位で並んでいる。
そしてアヤックス戦当日、「フェールマンがフェルバフチェ(トルコ)に移籍した場合、PSVはジマンスキ(フェネルバフチェ)、ハマー(シェフィールド・ウェンズデイ)とともに佐野をリストアップしている」という報道があった。
「ダルコはボールを刈り取ってくれるので楽です。彼がボールを奪って、俺が前に持っていくシーンもありました。中盤はある程度、支配したと思います」
後半開始から出場した、オランダ代表MFケネト・テイラーと佐野のマッチアップは見応え十分だった。
「アヤックスの試合を見ていても、テイラーは攻守に関わりながらゲームを作っていく選手です。だから彼にはボールを持たせたくなかった。それでも10人対11人だったので、持たせてしまったものの、テイラーにはやらせないよう、意識してました」
折り返しの17節を終え、NECは3位アヤックスと勝点1差の4位。
「あの時間(59分)にレッドカードが出たことを考えたら、この勝点1は大きな意味を持つのかなと思います。しかも相手はアヤックスだった。悔しい気持ちもあります。たらればですけれど、アヤックス相手に良いサッカーをしたし、11人でやってたらと。そこは悔しいです」
オランダに来て2年半。厚くなった佐野の胸板に努力の跡が伺えた。
「こっちの強度、スピード感、フィジカルに慣れるためにも、ある程度はやらないといけない。フィジカルトレーニングは日本にいた時よりもやってます。それは日々の積み重ね。変化を見てもらえるのは嬉しいです」
佐野は今、オランダのベストプレーヤーのひとりとして認識されている。その指標のひとつがフットボール・インターナショナル誌の採点ランキング。前節(16節)を終えた時点で1位はジョイ・フェールマン(PSV)の7.02。佐野は6.74でルチアーノ・バレンテと2位で並んでいる。
そしてアヤックス戦当日、「フェールマンがフェルバフチェ(トルコ)に移籍した場合、PSVはジマンスキ(フェネルバフチェ)、ハマー(シェフィールド・ウェンズデイ)とともに佐野をリストアップしている」という報道があった。
そんな佐野に今季前半戦を振り返ってもらった。
「リーグ戦で全試合出ることができ、本当にいい経験を積めました。この経験を26年の試合で活かしていきたい。この半年で成長できたのを自覚してるし、感じてます。これから後半戦、これ以上に成長できるように頑張りたいです」
「半年で成長できたと感じる」というのは、どういう点か。
「メンタル的にもここ2年半プレーしてきて、海外に適応できている。フィジカル的にもちょっとずつできるプレーが増えて、プレーの幅もできている。ボールを持った時の判断もどんどん良くなってきている。もうちょっと得点やアシストを増やしたい。それは常に意識していれば、後から付いてくるものだと思っているので、意識しすぎず、いつも通り楽しんでやりたい」
オランダ人記者たちが、佐野のことを待ち構えている。彼らが聞きたいのは間違いなく移籍のこと。この原稿が載る頃には、その一報がオランダメディアに挙がっているだろう。
ディック・スフローダー監督は言う。
「今日の試合の失点シーンでもあったように、航大には守備のポジショング課題があります。彼は今、そのことに重点的に取り組んでいます。冬にステップアップすると、出場機会が減る可能性もあります。ワールドカップまであと半年。そのことも考えると、夏までNECに残ってプレーしたほうがいいと私は思います」
アヤックス相手にスペクタクルな試合を演じたNEC。なかでも佐野のパフォーマンスは素晴らしく、分析系の記事を読んでも高評価だ。しかし周囲の熱を気にすることなく、佐野は地に足を付けて、「一日一日の積み重ねを大事にしたい」といつもの言葉を、オランダ人記者に語ったはずだ。その場にいなくても、彼を知る者ならそれが分かる。
取材・文●中田 徹
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「半年で成長できたと感じる」というのは、どういう点か。
「メンタル的にもここ2年半プレーしてきて、海外に適応できている。フィジカル的にもちょっとずつできるプレーが増えて、プレーの幅もできている。ボールを持った時の判断もどんどん良くなってきている。もうちょっと得点やアシストを増やしたい。それは常に意識していれば、後から付いてくるものだと思っているので、意識しすぎず、いつも通り楽しんでやりたい」
オランダ人記者たちが、佐野のことを待ち構えている。彼らが聞きたいのは間違いなく移籍のこと。この原稿が載る頃には、その一報がオランダメディアに挙がっているだろう。
ディック・スフローダー監督は言う。
「今日の試合の失点シーンでもあったように、航大には守備のポジショング課題があります。彼は今、そのことに重点的に取り組んでいます。冬にステップアップすると、出場機会が減る可能性もあります。ワールドカップまであと半年。そのことも考えると、夏までNECに残ってプレーしたほうがいいと私は思います」
アヤックス相手にスペクタクルな試合を演じたNEC。なかでも佐野のパフォーマンスは素晴らしく、分析系の記事を読んでも高評価だ。しかし周囲の熱を気にすることなく、佐野は地に足を付けて、「一日一日の積み重ねを大事にしたい」といつもの言葉を、オランダ人記者に語ったはずだ。その場にいなくても、彼を知る者ならそれが分かる。
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