「日本は世界トップクラスと手合わせする機会を失う」AFCネーションズリーグに中国見解。自国には朗報だが...「むしろ時間の無駄」

2025年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「二流、三流のアジアチームとの対戦は、まったくの損失だ」

日本代表にとってAFCネーションズリーグは有益な大会になるのか。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 アジア・サッカー連盟(AFC)は12月21日、「AFCネーションズリーグ」の導入を検討していることを発表。アジアの各国が参戦するコンペティションだ。

 この一報に中国メディアが反応。『勝迅体育』は「中国代表にとって朗報かもしれない。なぜなら自力で対戦相手を探す必要がなくなり、国際試合の期間中に公式戦に参加できるようになるからだ」などと報じている。

 同メディアはさらに、中国の著名なジャーナリスト、マー・デーシン氏の見解を伝える。新たな大会はUEFAネーションズリーグをモデルにしていることを踏まえ、「特に2020年から2021年にかけて、AFCはアジア・チャンピオンズリーグを含む大会の包括的な改革を議論していた際、AFCネーションズリーグの創設も検討していた。だが、最終的には否決された。かなりの反対があった」と明かした。

 同氏は反対された理由についても言及する。

「アジアの強豪チームは、自国のレベルを向上させるために、他大陸のハイレベルなチームと対戦することを望んでいる。自分たちの大陸のレベルが低いチームとだけ対戦していては、世界のトップチームに追いつくことはできず、むしろ時間の無駄になる」
 
「もし代表チームの試合枠が埋まってしまえば、日本代表はドイツ、トルコ、ウルグアイといった世界トップクラスのチームと手合わせする機会を失うことになる。逆に、二流、三流のアジアチームとの対戦は、まったくの損失だ」

 大会の開催時期も悩ましい問題だ。2026年に北中米ワールドカップ、2027年の1月からアジアカップが行なわれる。記事は「AFCネーションズリーグが立ち上げられたとしても、2027年より前に理想的な時期を見つけるのは難しいだろう」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】どこもかしこもデザイン刷新! 世界各国の北中米W杯"本大会用ユニホーム"を一挙公開!

【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!"アジア2位"が20位に浮上、トップ10から転落した強豪国は?

【記事】「欧州で最も影響力のある日本人選手」2位の堂安、3位の佐野を上回り断トツの"インパクト"を残しているのは? 三笘でも久保でもなく…「圧倒的な存在感」
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事