岡山がJ1に残留できた要因は…
岡山のJ1昇格1年目を振り返ったブローダーセン。(C)SOCCER DIGEST
攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第59回は、ファジアーノ岡山から川崎フロンターレへの移籍が決定したGKスベンド・ブローダーセンだ。
現在28歳のドイツ人GKは、4歳からザンクトパウリのアカデミーで育ち、2019年に当時2部だった同クラブのトップチームでプロデビューを飾る。その後、東京五輪のU-24ドイツ代表メンバーに選出された21年の夏に横浜FCに加入して日本でのキャリアをスタートさせた。24年には岡山に完全移籍し、守護神としてチームのJ1初昇格に貢献。そして今冬、川崎に新天地を求めた。
まずは岡山の悲願でもあったJ1昇格、その1年目となった今シーズンを振り返ってもらった。
――◆――◆――
チームとして良いスタートが切れて、パフォーマンスはもちろん、それだけでなく、街がすごい盛り上がりを見せていたので、たくさんのエネルギーをもらえました。
"中国ダービー"では敵地でサンフレッチェ広島に(1-0)で勝利しましたが、その後、開幕から10試合ぐらいが終わったあたりから、最初の勢いが少しずつなくなってしまいました。柏レイソルや鹿島アントラーズなど上位チーム相手に勝点3を奪った試合もありましたが、シーズン終盤にはなかなか勝てない時期が続きました。
現在28歳のドイツ人GKは、4歳からザンクトパウリのアカデミーで育ち、2019年に当時2部だった同クラブのトップチームでプロデビューを飾る。その後、東京五輪のU-24ドイツ代表メンバーに選出された21年の夏に横浜FCに加入して日本でのキャリアをスタートさせた。24年には岡山に完全移籍し、守護神としてチームのJ1初昇格に貢献。そして今冬、川崎に新天地を求めた。
まずは岡山の悲願でもあったJ1昇格、その1年目となった今シーズンを振り返ってもらった。
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チームとして良いスタートが切れて、パフォーマンスはもちろん、それだけでなく、街がすごい盛り上がりを見せていたので、たくさんのエネルギーをもらえました。
"中国ダービー"では敵地でサンフレッチェ広島に(1-0)で勝利しましたが、その後、開幕から10試合ぐらいが終わったあたりから、最初の勢いが少しずつなくなってしまいました。柏レイソルや鹿島アントラーズなど上位チーム相手に勝点3を奪った試合もありましたが、シーズン終盤にはなかなか勝てない時期が続きました。
しかしクラブとして初のJ1ということを考えれば、1年を通して良いシーズンだったと思っています。すべてが完璧にいき過ぎてしまうと、目標がぶれてしまうかもしれない。より現実的に自分たちの立ち位置を見ながら、たくさんのことを学べたJ1での1年目だったと考えています。
昇格1年目でJ1に残留できた要因はやはり、開幕からスタートダッシュができたことだと思います。岡山の強みは、チームで戦う団結力です。毎試合、ゲームが終わった後に、全員が100パーセント出し切ったと感じています。それ毎試合それをやり続けるというのは、簡単ではありません。また誰かがゴールをした時には、必ずチーム全員で喜びを爆発させる。選手一人ひとりが全員で奪ったゴールだと感じていますし、逆にゴール守った時もチームみんなで防いだという気持ちがあります。そういう戦い方ができたのは大きかったです。
個人として今季のパフォーマンスを振り返っても、良いスタートを切れたのは間違いなく大きかったです。シーズンの序盤に失点が重なってしまうと、自分の自信を積み上げていくのが、難しくなってしまいます。自分はJ1でのプレー経験があり、このレベルでやれるのは分かっていました。もちろんチームも違えば、状況も異なりますし、日本のサッカーは年々進化しています。そのなかでも自信を持ってプレーできたことは本当に良かったです。
1年を通して安定したプレーができましたし、それは自分だけでなく守備の選手たちも同じです。シーズンの途中でいろんな選手の怪我による離脱などがあって、メンバーが入れ替わったりするなかでも、大きなアップダウンがなかったと思っています。
昇格1年目でJ1に残留できた要因はやはり、開幕からスタートダッシュができたことだと思います。岡山の強みは、チームで戦う団結力です。毎試合、ゲームが終わった後に、全員が100パーセント出し切ったと感じています。それ毎試合それをやり続けるというのは、簡単ではありません。また誰かがゴールをした時には、必ずチーム全員で喜びを爆発させる。選手一人ひとりが全員で奪ったゴールだと感じていますし、逆にゴール守った時もチームみんなで防いだという気持ちがあります。そういう戦い方ができたのは大きかったです。
個人として今季のパフォーマンスを振り返っても、良いスタートを切れたのは間違いなく大きかったです。シーズンの序盤に失点が重なってしまうと、自分の自信を積み上げていくのが、難しくなってしまいます。自分はJ1でのプレー経験があり、このレベルでやれるのは分かっていました。もちろんチームも違えば、状況も異なりますし、日本のサッカーは年々進化しています。そのなかでも自信を持ってプレーできたことは本当に良かったです。
1年を通して安定したプレーができましたし、それは自分だけでなく守備の選手たちも同じです。シーズンの途中でいろんな選手の怪我による離脱などがあって、メンバーが入れ替わったりするなかでも、大きなアップダウンがなかったと思っています。