「さすがに疲れたよ」とおどけた表情を見せる背番号23に、ファンは大喝采
取材中のミックスゾーンで笑顔を見せる佐野(左)。元僚友のファン・ローイ(右)とのユニ交換に応じた。写真:中田徹
10月18日のトゥベンテ戦を3-3の引き分けで終えると、NECのMF佐野航大は「頭と足が疲れました」と話を切り出したが、その表情に疲労の色は微塵もない。自陣のペナルティエリアから、敵陣のペナルティエリアまで、攻守に走り回るMFのことを『ボックス・トゥ・ボックス型のMF』と呼ぶ。しかし、佐野はさらに20メートル長く、相手と自軍のゴールエリア間を行き来する。
しかもテクニシャン。68分、フェイントを交えたドリブルで右タッチライン際を突破してファンを沸かせる。その攻撃が不発に終わり、トゥベンテがカウンターを仕掛けると、佐野は80メートルの距離をダッシュして戻り、同じくタッチライン際でデュエルに挑んで相手ボールを刈り取った。観客席に向かって「さすがに疲れたよ」とおどけた表情を見せる背番号23に、ファンは大喝采だ。
そして、この日は今季初のアシストも付いた。29分、中盤でFW小川航基のパスを受けた佐野は、左へパスを出そうとして一度、キャンセル。少し右に視線を送りつつ、ノールックでボックス手前、やや左寄りに走り込むDFトーマス・アウウェヤンにラストパスを通した。
「嬉しかったです。今シーズンはゼロゴール、ゼロアシストだったので、最近、『ゴール、アシストが欲しい』と思ってました。結果が欲しかった」
センターサークルより自陣に入ったところで、佐野はガッツポーズで喜んだ。
しかもテクニシャン。68分、フェイントを交えたドリブルで右タッチライン際を突破してファンを沸かせる。その攻撃が不発に終わり、トゥベンテがカウンターを仕掛けると、佐野は80メートルの距離をダッシュして戻り、同じくタッチライン際でデュエルに挑んで相手ボールを刈り取った。観客席に向かって「さすがに疲れたよ」とおどけた表情を見せる背番号23に、ファンは大喝采だ。
そして、この日は今季初のアシストも付いた。29分、中盤でFW小川航基のパスを受けた佐野は、左へパスを出そうとして一度、キャンセル。少し右に視線を送りつつ、ノールックでボックス手前、やや左寄りに走り込むDFトーマス・アウウェヤンにラストパスを通した。
「嬉しかったです。今シーズンはゼロゴール、ゼロアシストだったので、最近、『ゴール、アシストが欲しい』と思ってました。結果が欲しかった」
センターサークルより自陣に入ったところで、佐野はガッツポーズで喜んだ。
アウウェヤンが今季初ゴールを記録したことにより、NECは12人もの選手がゴールを決めた(PSVの13人に次ぐ2位)。
「マジですか? そんなに決めてるんですか!? 俺も決めないといけないですね(苦笑)。マジで決めないといけないです。もうちょっとシュートを増やしたいですね」
それでも今のプレースタイルを続けていれば、遅かれ早かれ、佐野に得点が付くだろう。なにせバイタルエリアの佐野は意外性と力強さが伴っており、この日は不発だったがシュートのパンチ力は広く知れ渡っている。
51分、ペナルティアーク内でDFを背負った佐野は、相手の股を抜くヒールキックで小川に通そうとしたが、これは防がれた。瞬時にDFとのデュエルに挑んだ佐野は局地戦に勝ち切って、左に立つフリーマンにボールを預け、その後、小川に訪れたビッグチャンスにつなげた。
――あれはボランチのプレーじゃありません。
「自分はサッカーをしていて"あそこ(バイタルエリア)"が一番楽しい。意外性あるプレーを見せれて、結果にもつながりやすい。世界を見ると、ボックス(ペナルティエリア)の中で平気でツータッチ、スリータッチでパスをはたいたり、慌てずにボールを持ってボックス内で時間を止めたりする選手がいる。そのクオリティーを高めたいです」
「マジですか? そんなに決めてるんですか!? 俺も決めないといけないですね(苦笑)。マジで決めないといけないです。もうちょっとシュートを増やしたいですね」
それでも今のプレースタイルを続けていれば、遅かれ早かれ、佐野に得点が付くだろう。なにせバイタルエリアの佐野は意外性と力強さが伴っており、この日は不発だったがシュートのパンチ力は広く知れ渡っている。
51分、ペナルティアーク内でDFを背負った佐野は、相手の股を抜くヒールキックで小川に通そうとしたが、これは防がれた。瞬時にDFとのデュエルに挑んだ佐野は局地戦に勝ち切って、左に立つフリーマンにボールを預け、その後、小川に訪れたビッグチャンスにつなげた。
――あれはボランチのプレーじゃありません。
「自分はサッカーをしていて"あそこ(バイタルエリア)"が一番楽しい。意外性あるプレーを見せれて、結果にもつながりやすい。世界を見ると、ボックス(ペナルティエリア)の中で平気でツータッチ、スリータッチでパスをはたいたり、慌てずにボールを持ってボックス内で時間を止めたりする選手がいる。そのクオリティーを高めたいです」