メキシコ戦で狙われた右サイド。26年ワールドカップ本大会でウイングバックは堂安ではなく“彼”が抜擢される可能性も【日本代表】

2025年09月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

強豪国との対戦では…

堂安に求めたいのは攻撃的な仕事。本大会でもウイングバックで起用されるのか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 現地時間9月6日に開催されたメキシコ戦、日本代表はスコアレスドローに終わった。決定力不足はもちろん、何より気になったのは守備時に右サイドを狙われた点だ。

 メキシコは明らかに、右ウイングバックの堂安律のところから崩す意図があった。ハイボールを交えて堂安の背後にあるスペースを狙ってサイドから攻略する。そうした意識が見て取れたのだ。

 ウイングバックの背後にできるスペースは3−4−2−1システムのウィークポイントになる傾向がある。そのスペースのカバーは主にウイングバックの役割で、その点で堂安には相応の守備力が求められた。正直、メキシコ戦の堂安はそこまで悪かったわけではない。むしろタスクをこなし、一定の貢献を示していた。

 ただ、ワールドカップ本大会になったらどうか。いわゆる強豪国との対戦では一方的に押し込まれる展開になる可能性もある。その場合、右ウイングバックは堂安でいいのか。攻撃こそ持ち味の堂安が守備に忙殺されるのは避けたい。となると、右ウイングバックの人選そのものを再考する必要がある。
 
 「本大会でウイングバック抜擢があるか」と期待を膨らませたのが、望月ヘンリー海輝だ。192センチの長身で、フィジカル能力が高い。加えてスピードもあり、先発出場したアメリカ戦では右ウイングバックとして存在感を示した。

 E-1選手権の韓国戦では試合終盤、最終ラインで良い守備を見せていた望月。直近のアメリカ戦では未熟なディフェンスもあったが、本大会までまだ約9か月あり、ここから一気に覚醒する予感もある。

 ポテンシャルは申し分ないし、スケールの大きさも感じさせる。"右ウイングバック望月"が本大会で採用される可能性はありそうだ。森保一監督の今後の戦略、采配に注目したい。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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