【リオ五輪】対戦3か国と比較検証。「対戦日程と移動距離」から探るGL突破の可能性

2016年08月04日 サッカーダイジェスト編集部

移動や勝ち上がりを考えると 2戦目で予選突破を決めたい。

酷暑のマナウスで行なわれるグループリーグの第1戦、第2戦は気候との戦いにもなる。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 手倉森ジャパンが入ったグループBは、ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンと強敵が揃う。しかも、赤道直下のマナウスは世界最大の熱帯雨林アマゾンの真ん中に位置し、8月の平均最高気温は約33℃、湿度も80%に到達。〝緑の地獄〞と称される高温多湿の過酷な環境下での戦いは、決して容易ではない。
 
 ただ、イウォビ(アーセナル)やイヘアナチョ(マンチェスター・シティ)ら主力を招集できなかったナイジェリアが初戦の相手と、対戦順は悪くない。キャプテンの遠藤を筆頭に皆が口を揃えて「初戦が重要」と話すように、ナイジェリアに勝てれば勢いを持って2戦目以降に臨めるはずだ。
 
 手倉森監督は、「1戦目と2戦目に勝てば、大きなアドバンテージを持って決勝トーナメントに進める。最初の2試合で予選突破を決めたい」とプランを明かしている。
 
 3戦目のスウェーデン戦は、中2日の強行日程に加え、会場となるサルバドールまで約2600キロの長距離移動(札幌~沖縄間が約2500キロ)。サルバドールもまた常夏の地で、日中の平均気温も5℃近く差があるなど、コンディションへの影響が懸念される。
 
 3試合すべてで気候との戦いがつきまとうため、メダル獲得を果たすには、コロンビア戦で決勝トーナメント進出を決めて、少しでも負担を軽減したいところだ。
 
 対戦国の移動行程を見ると、直前合宿地からの距離は多少異なるとはいえ、中2日の強行日程と、2戦目後に2000キロ以上の移動がある点は同じ。

 条件にさほど差はないだけに、「本大会では間違いなく全員がピッチに立つ」と手倉森監督が明言するように、いかに選手をやりくりして、コンディションを保つかがポイントになるだろう。
 
●日本の直前合宿~移動行程&距離
・アラカジュ【直前合宿】
 ↓(1500キロ)
・ゴイコニア【親善試合/ブラジル戦】
 ↓(1915キロ)
・マナウス【GL第1戦/ナイジェリア|第2戦/コロンビア】
 ↓(2600キロ)
・サルバドール【GL第3戦/スウェーデン】
計6015キロ
 
●対戦国の移動行程&距離
◆ナイジェリア
・アトランタ(アメリカ)【直前合宿】
 ↓(4840キロ)
・マナウス【GL第1戦/日本|第2戦/スウェーデン】
 ↓(2700キロ)
・サンパウロ【GL第3戦/コロンビア】
計7540キロ
 
◆コロンビア
・マイアミ(アメリカ)【直前合宿】
 ↓(1780キロ)
・カルタヘナ(コロンビア)【直前合宿】
 ↓(2280キロ)
・マナウス【GL第1戦/スウェーデン|第2戦/日本】
 ↓(2700キロ)
・サンパウロ【GL第3戦/ナイジェリア】
計6760キロ
 
◆スウェーデン
・サンパウロ【直前合宿】
 ↓(2700キロ)
・マナウス【GL第1戦/コロンビア|第2戦/ナイジェリア】
 ↓(2700キロ)
・サルバドール【GL第3戦/日本】
計5400キロ
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事