久保建英が所属するレアル・ソシエダは７月25日、日本ツアーの第２戦で、J１の横浜FCとニッパツ三ツ沢球技場で対戦。２－１で勝利を収めた。

　この一戦で前半のみ45分間プレーした久保は試合後、取材に対応。今夏の去就について初めて言及した。

　久保が加入して３年目となる昨シーズン、ソシエダは11位に終わり、ヨーロッパカップ戦の出場権を逃した。イマノル・アルグアシル監督も退任し、過渡期を迎えるなか、24歳のレフティには、それぞれ、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、セリエAを制したリバプール、バイエルン、ナポリ、スペインの強豪アトレティコ・マドリー、イングランドの古豪エバートンなどからの関心が取り沙汰されてきた。
 

「移籍への思い」を問われた24歳は、「いま現状、僕がここにいるってことがすべて。どうなるかわからないですけど、契約は残っていますし、ソシエダの選手であるのは間違いない」とコメントした。

　そのうえで、「ただ、残っているとはいえ、（21日のV・ファーレン長崎戦の後で）スペイン語でグダグダ言いましたけど、ああいった思いもあるのも事実」と複雑な心の内を口にした。

　久保は、長崎戦の後、スペインメディアの取材に対し、かつて共闘したダビド・シルバのような重要な試合で勝利に導いてくれる選手が必要と発言。ミケル・メリーノやマルティン・スビメンディら毎年のように主力が引き抜かれる現状に対し、言わば格のある選手の補強を促すような発言をしていた。

　ソシエダ残留が基本路線ながら、競争力のあるチームで戦いたい。それが願いなのだろう。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部）

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