日本代表の長友佑都が2アシストの活躍。FC東京が浦和との打ち合いを3-2と制す

2025年07月19日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

88分の仲川のゴールで再びリード

浦和戦で複数のゴールに絡んだ長友。(C)SOCCER DIGEST

 2025年7月19日、味の素スタジアムでFC東京と浦和レッズの一戦(J1リーグ第24節)が開催された。クラブワールドカップ後初のリーグ戦に臨む浦和を相手に、ホームのFC東京は立ち上がりからいきなり攻め込む。1分も経たないうちに橋本拳人がエリア内からシュートを放つなど、アグレッシブな姿勢を示した。

 迎えた6分、そのFC東京が先制する。長友佑都の右サイドからのクロスにヘッドで合わせた遠藤渓太のゴールで幸先よくリードを奪ったのだ。

 FC東京がここから勢いに乗るかと思いきや、浦和が反撃。相手の守備が乱れた隙を見逃さず、15分、安居海渡のミドルで追いつく。右インフロントでカーブをかけた、安居の技術が光る同点弾だった。

 これで落ち着きを取り戻した印象の浦和は、その5分後に逆転。マテウス・サヴィオのスルーパスに反応した渡邊凌磨がDFの裏にスペースに抜け出すと、そのままドリブルで持ち込んでGKキム・スンギュのニアサイドを強烈なシュートで打ち抜いた。

 一方、31分の決定機逸(マルセロ・ヒアンがGKとの1対1を外す)が響いたFC東京はその後も攻撃のリズムを掴めないまま1−2で前半を終えた。結果的に、先制点のインパクトよりも浦和のカウンターに手を焼く印象のほうが強い45分間となった。

 前半の浦和ではMFサミュエル・グスタフソンのポジショニングとパスワークが際立った。彼のゲームコントロールにより浦和は前半途中から試合を優位に運べたと言えた。
 
 両チームとも交代なしで迎えた後半の立ち上がりは、比較的オープンな展開となった。双方ともにサイドを起点にしながらスピーディな攻撃を仕掛けるなど、激しいバトルが展開された。

 そうした中、徐々にボールを握り始めたのがFC東京だ。日本代表・俵積田晃太のドリブル、佐藤恵允の機動力を主武器に敵ゴールに迫ったのだ。そして66分、M・ヒアンが同点ゴールを決める。長友の右サイドのクロスをゴール前で収めると、そこから反転して打ったシュートが相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。

 2−2になってからは浦和も強気にゴールを狙った試合は激しさを増し、どちらに得点が生まれてもおかしくない流れになった。ボール支配こそFC東京が上だが、浦和はカウンターからチャンスを作り出す。ファン・サポーターのボルテージも高まる中、後半も35分を過ぎていた。

 終盤はFC東京が押し込む展開に。すると、88分、CKのチャンスから最後は途中出場の仲川輝人が決めて3−2と再びリードを奪った。

 後半のアディショナルタイムにピンチがありながらもそこを凌ぎ、激しい打ち合いを3-2と制したのはFC東京。日本代表の長友は2アシストと存在感を示した。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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