サウサンプトン松木玖生が実戦デビュー戦で猛アピール!「技術は確かで、展開力もある」と地元記者は好印象。一方で注文も…【現地発】

2025年07月14日 田嶋コウスケ

TMに後半から出場

ギョズテペへのレンタル移籍を終えた松木。(C)Getty Images

 プレミアリーグからの降格という現実を受け止め、再起を図るサウサンプトンが本格始動した。新指揮官には32歳のウィル・スティル監督を迎え、新たなスタイルと哲学を注ぎ込もうとしている。その船出となるプレシーズン初戦に出場したのは、菅原由勢と松木玖生の日本人コンビ。なかでもセインツでの実戦デビューとなった松木は、攻守にわたる積極性と存在感で、序列争いに名乗りを上げた。

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 昨季プレミアリーグを最下位の20位で終え、今季から2チャンピオンシップ(イングランド2部)に戦いの場を移したセインツは、弱冠32歳のベルギー人指揮官ウィル・スティル監督を新たに迎え、再スタートを切った。7月12日に今季初のトレーニングマッチを行い、来年度のプレミア昇格に向けて本格的に動き出したのである。

 対戦相手は、イングランド5部のイーストリーFC。サウサンプトンからほど近い隣町に拠点を置くセミプロクラブのホームスタジアムに乗り込んでの一戦だった。

 サウサンプトンはかつて、吉田麻也や李忠成が在籍したように日本人にとって馴染みの深いクラブだが、今シーズンは3人の日本人選手が所属している。

 昨シーズンからチームの一員である菅原由勢に加え、トルコ1部のギョズテペへのレンタル移籍を終えた松木玖生が復帰。さらに、U-21チームで調整を続ける高岡伶颯。この3選手が揃ってシーズンを戦うことになる。
 
 スティル体制の初陣となった今回のプレシーズンマッチには、菅原と松木の2人が出場した。この試合では、サウサンプトンが前半と後半ですべての選手を入れ替えて臨み、2人はいずれも後半組としてピッチに立った。

 背番号は、松木が14で、菅原は昨季と同じ16。しかし前半の出場メンバーが1から11番を着け、後半組が12番以降を着用していたので、松木の背番号14には大きな意味はなさそうだ。

 新体制のフォーメーションは4-2-3-1で、菅原は右SB、松木はセントラルMFの左にそれぞれ入った。
 

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