韓国の徹底したサイドアタックに要警戒!“根性論”も大事? 長友は「圧に負けない強い気持ち」を強調【E-1】

2025年07月14日 元川悦子

初戦の3バックにGKは大迫か

韓国戦で先発が濃厚の荒木。「個の能力は中国や香港よりもある」と宿敵を警戒する。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 韓国で開催されているE-1選手権。日本は初戦の香港戦は6-1、続く中国戦は2-0でそれぞれ勝利。7月15日にいよいよ最終決戦・韓国戦に挑むことになる。

 中国戦から一夜明けた13日は全員がトレーニングに参加し、試合に出なかった選手たちは強度の高いメニューに取り組んだ。

 彼らは全体練習後、自主練も消化。攻撃陣は個別でシュート練習に励み、荒木隼人(広島)と安藤智哉(福岡)の2人はハイボールの競り合いを徹底的に確認していた。その2人と、中国戦前に下肢の疲労感を訴えて別メニュー調整になっていた古賀太陽(柏)の3人が次戦で最終ラインを形成する見通しだ。

 古賀の状態があまり良くない場合には、空中戦で絶対的な強さを誇る植田直通(鹿島)の連続スタメンもあり得る。ただ、森保一監督は基本的に初戦の3バック(荒木、安藤、古賀)にGKは大迫敬介(広島)を組み合わせるだろう。

 大迫と荒木という広島勢が普段のような息の合った連係を見せ、守りを安定化させられれば、日本はE-1選手権で3度目の頂点に大きく近づくはずだ。
 
「韓国に関しては本当に組織的ですし、個の能力は中国や香港の選手よりもあると思ってるので、1対1で負けないところだったり、そのための準備がより大事になるかなと思っています」と、3バック中央に陣取る予定の荒木は警戒心を募らせる。

「オ・セフン(町田)のように対戦経験のある選手はそこまで難しいとは思わないですけど、他の韓国の選手とは対戦経験がないので、映像で見た感じと自分がプレーした時の肌感覚が違うと思うんで、そこはいち早く察知して、自分自身で合わせていきたいと思っています」とも彼は語っていた。

 確かに相手FWはオ・セフンだけではない。7日の中国戦(3-0)でゴールを挙げたチュ・ミンギュ(大田)、11日の香港戦(2-0)で得点したイ・ホジェ(浦項)といった選手もいて、誰がピッチに立つか未知数なところもある。まずは出てきた1トップの特徴をしっかりと掴み、確実に潰しに行く力強さが求められてくる。

 韓国代表の指揮を執るホン・ミョンボ監督は、中央からサイドを使って中に折り返して得点を狙うというシンプルな攻めを徹底。それを繰り返してくる傾向が強い模様だ。その分、日本の守備陣としてはサイドアタックには警戒を強めなければならないし、外からのクロス対応で隙を作ってはいけない。
 

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