1年を経過しても同じ部屋から抜け出せないでいる事実
シャビ・アロンソ(左端)の初陣となったアル・ヒラル戦は1-1のドローに終ったマドリー。(C)Getty Images
この異常に長いシーズンが始まった今から約1年前だった。アメリカ遠征中にレアル・マドリーの前監督、カルロ・アンチェロッティは中盤の選手たちの顔ぶれを見て、前を向いていく必要があると訴えた。
「(トニ・)クロースはもういない。でも彼の穴を埋める選択肢はいくらでもある。当然、これまでとは違った形にはなるだろう。彼のようなクオリティを持った選手はいないからね」
以後、アンチェロッティは公の場で、クロースに言及することも、彼の引退によりゲームメーカーが不在になったことを言い訳にすることもなかった。しかし、同じアメリカにおいてシャビ・アロンソの初陣がアル・ヒラル相手に1-1の引き分けに終わった結果から導き出されるのは、マドリーは1年を経過しても、同じ部屋から抜け出せないでいる事実だ。
「後半に入ると、前半とは異なり、よりバランスが取れ、うまくボールを扱えるようになった。ボールを保持する時間が長くなり、中央からもサイドからも崩して、相手を押し込むことができた。前半はなかなかボールを保持できなかった」
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「(トニ・)クロースはもういない。でも彼の穴を埋める選択肢はいくらでもある。当然、これまでとは違った形にはなるだろう。彼のようなクオリティを持った選手はいないからね」
以後、アンチェロッティは公の場で、クロースに言及することも、彼の引退によりゲームメーカーが不在になったことを言い訳にすることもなかった。しかし、同じアメリカにおいてシャビ・アロンソの初陣がアル・ヒラル相手に1-1の引き分けに終わった結果から導き出されるのは、マドリーは1年を経過しても、同じ部屋から抜け出せないでいる事実だ。
「後半に入ると、前半とは異なり、よりバランスが取れ、うまくボールを扱えるようになった。ボールを保持する時間が長くなり、中央からもサイドからも崩して、相手を押し込むことができた。前半はなかなかボールを保持できなかった」
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試合後、シャビ・アロンソはこう語ったが、それは偶然ではなく、前後半の中盤の配置の違いとも関係していた。前半はジュード・ベルリンガム、フェデリコ・バルベルデ、オーレリアン・チュアメニが中盤を形成したが、この3人の組み合わせはシーズンを通して試合をコントロールする点において限界を示していた。案の定、最初の45分間、マドリーはボール支配率で下回り、単調な攻撃に終始した。
「Hudl Statsbomb」によると、その前半、ディーン・ハイセン(32)、ラウール・アセンシオ(28)、フラン・ガルシア(26)トレント・アレクサンダー=アーノルド(21)のDF陣はいずれも、チュアメニ(21)、ベリンガム(17)、バルベルデ(14)のMF陣よりも多くのパス本数を記録している。
しかし、ハーフタイムを境に流れが変わった。シャビ・アロンソ監督は、アセンシオを下げ、チュアメニのポジションをCBに移し、アルダ・ギュレルを投入した。マドリーのMF陣の中で、プレーの引き出し、アイデアにおいて特に優れた資質を持っているギュレルがピッチに立つと、中盤に落ち着きが生まれるのはアンチェロッティ政権下の最後の数試合でも見られた現象だが、同じことがこの一戦でも起こった。後半、ギュレルはチーム内でバルベルデ(34)に次ぐ2番目のパス本数(33)を記録している。
「Hudl Statsbomb」によると、その前半、ディーン・ハイセン(32)、ラウール・アセンシオ(28)、フラン・ガルシア(26)トレント・アレクサンダー=アーノルド(21)のDF陣はいずれも、チュアメニ(21)、ベリンガム(17)、バルベルデ(14)のMF陣よりも多くのパス本数を記録している。
しかし、ハーフタイムを境に流れが変わった。シャビ・アロンソ監督は、アセンシオを下げ、チュアメニのポジションをCBに移し、アルダ・ギュレルを投入した。マドリーのMF陣の中で、プレーの引き出し、アイデアにおいて特に優れた資質を持っているギュレルがピッチに立つと、中盤に落ち着きが生まれるのはアンチェロッティ政権下の最後の数試合でも見られた現象だが、同じことがこの一戦でも起こった。後半、ギュレルはチーム内でバルベルデ(34)に次ぐ2番目のパス本数(33)を記録している。