プレミアEASTで苦闘する流経大柏が8戦目で初勝利! U-17W杯出場を狙う1年生トリオが躍動

2016年07月16日 安藤隆人

開幕から7戦未勝利も柏ダービーでレイソルを下す。

プレミアリーグEASTでようやく初勝利を挙げた流経大柏。今夏のインターハイでは予選決勝で市立船橋を破り、千葉第1代表として出場する。写真:安藤隆人

 待ちに待った瞬間だった。プレミアリーグEAST8節・流経大柏対柏レイソルU-18の一戦で、開幕から7試合にわたって勝利に見放されていた流経大柏が、今季リーグ戦初勝利を飾った。
 
 83分にキャプテンのMF関大和の強烈なミドルシュートで先制をすると、課題だった残り10分の守備も集中力を切らすことなく対応し、1-0の勝利を掴み取った。
 
 この試合、スタメンに名を連ねた3人の1年生が強烈な輝きを放った。DF関川郁万、佐藤輝、MF熊澤和希。関川はCBのポジションに入り、空中戦の強さと対人の強さを発揮し、柏の攻撃を跳ね返すと、機を見てボランチの位置まで押し上がり、正確な縦パスを供給。攻守に渡ってリズムを生み出した。
 
 右サイドバックに入った佐藤は、抜群のバランス能力を発揮し、CBのカバーやボランチのカバー、そして機を見た攻撃参加と効果的なプレーを見せた。ボランチに入った熊澤は運動量を上げて、相手の中盤の自由を奪った。佐藤は交代を告げられた62分まで、熊澤と関川はタイムアップまで集中力を保ち続け、無失点勝利の縁の下の力持ちとなった。
 
「最後まで集中して戦いました。チャレンジ&カバーは僕らの課題でもあるので、しっかりと(もう一方のCBの)松浦(駿平)さんと連係を取って、受け渡しをしっかりとしました。なるべく自分でチャンスだと思ったら高い位置まで行って、ボールを散らそうと思いました」と、試合後に充実の表情を浮かべた関川。佐藤も「あまり裏を取られないことを意識して、相手にとって一番危険な場所を消すことを考えてプレーしました」と冷静に試合を振り返った。
 
 期待通りの活躍を見せた3人に、本田裕一郎監督も「1年生いいでしょ? 佐藤なんかは派手じゃないけど、堅実で落ち着いていて、すごく俺は買っているんだよ。熊澤も実際はシュートが大好きで、それを買って出しているけど、もっと出してほしいね。でもよくやっているよ。1年生は毎年、夏を過ぎないと馴染んでこないんだけど、今年は早いね。もっと変われると思う」と、手応えを掴んでいた。
 

次ページU-16日本代表に名を連ねる関川と熊澤。佐藤も翌年のU-17W杯出場を見据える。

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