内田と乾が体感した「違いすぎるスペイン人、リーガ勢の凄さ」。清武はセビージャで通用するのか?

2016年07月14日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

スペインは巧さの基準が違う。

いきなり負傷してしまった清武だが、完治させてリーガの舞台で活躍できるか。(C)REUTERS/AFLO

 ドイツで4シーズン過ごした清武が、満を持して世界最高峰のリーガ・エスパニョーラに挑む。新天地は、ヨーロッパリーグ3連覇中のセビージャ。1990年代はシュケル(元クロアチア代表FW)、2000年代に入ってからはJ・バチスタ、ラキティッチ、S・ラモス、D・アウベスなど世界的な名手がプレーしていたスペインの強豪クラブだけに、清武がどんなパフォーマンスを見せるかは興味深いところだ。
 
 清武のドイツでの働きぶりから判断するかぎり、十分に通用しそうだ。欧州4大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ)という大まかな括りで考えればそうなるが、昨季からスペインのエイバルでプレーする乾の見解は違う。
 
「レベルの高さに驚きました。『ここまで違うんや』と思いましたね。予想を遥かに超えていました。戦術、技術、ディフェンス、そのすべてがもう凄かったです。俺的には(ブンデスリーガよりレベルが高いのは)断然スペイン。近年のチャンピオンズ・リーグを見ても、ドイツ勢は(バイエルンを除いて)なかなか勝ち残れないけど、スペイン勢は強い。やっぱりそこには差があるな、と」(乾)
 
 乾の感覚では、メッシやC・ロナウドは「異次元」。そのふたりを基準にしないでほしいという。
 
「スペインには巧い選手がたくさんいます。『誰や?』っていう選手がめちゃくちゃ巧かったりするんです」
 
 ヨーロッパ・カップ戦でリーガ勢と対戦した経験がある内田も、乾と同じ感覚だ。
 
「日本人は巧いと言われるけど、スペイン人のほうがその100倍巧いですから。下手な選手はいないですよ。巧さの基準が違います、スペインは。
 
 スペイン勢との試合が一番疲れます。(アスレティック・)ビルバオやバレンシアとの試合は、本当に疲れた。1対1の局面で振られるし、ボールもねちねち持たれて……」
 

次ページセビージャはハイレベルなクラブだが、スタメンの座を…。

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