すでにワールドカップ出場を決めている日本代表は、６月シリーズに臨むメンバーを３月から14人変更。常連組を大量に外し、初招集が７人とフレッシュな顔ぶれとなった。

　０－１で敗れた５日のオーストラリア戦では、スターティングメンバーのうち８人が北中米ワールドカップ・アジア最終予選初出場。平河悠、俵積田晃太、関根大輝は代表デビュー戦となった。

　一方、主力が不在にもかかわらず、長友佑都はまたしてもメンバー外となった。７日の練習後に取材に対応した38歳は、ベンチにも入れない厳しい状況に悔しさを露わにした。

「選んでるのはもちろん最終的に（森保一）監督だと思うんですけど、監督に選ばせられていない僕自身に悔しさを感じてるんで。もっとやらなきゃいけないし、やることが多くて。悔しさしかないですね」

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「ピッチに入ったらやれる自信はある」という大ベテランは、「森保さんは、選手兼コーチも含めた役割、いろいろな役割ができると言ってくださってますけど、もちろん僕は選手できているし、盛り上げるためだけに来ているんじゃないので」ときっぱり。一方で、こう強調してもいる。

「サッカー人生は短い中で、この時間、日本代表のために戦える時間というのは、本当に僕にとっては儚いというか、尊い部分でもあるので。どんな役割でも、今の自分にできることを、この日本代表のためにやりたいという気持ちはありますね」

　FC東京でコンスタントに試合に出ているわけではないのに、代表には必ず招集され、しかしベンチにも入れない。もどかしい気持ちを抱えながらも、メンタルモンスターは前を向く。

「諦めないですよ、選手として絶対にピッチに立つという強い気持ちで」

　10日のインドネシア戦では、メンバー入りを果たし、出番が訪れるか。主力がいないここで出場機会がなければ、ワールドカップまで試合で出られない可能性もある。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部）

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