【G大阪】長谷川イズムが復活! 阿部と大森が躍動し、丹羽も手応え「三冠時の感じ」

2016年07月11日

「優勝した時の守備の仕方に似ていて、中盤が献身的に追ってくれる」(丹羽)

チームは第2ステージに入って連勝と好調をキープ。丹羽は「三冠を達成した14年の感じに近づいている」と語る。写真:サッカーダイジェスト

 三冠を達成した14年の感じに近づいている。この流れを継続していきたい――。
 
 第2ステージ2節の仙台戦を終えて、そう語ったのはCBの丹羽大輝だ。前節には第1ステージ王者の鹿島に3-1と勝利し、仙台戦もGKのミスによる1失点のみ。第2ステージに入ってから、守備は一定の強度を保っている。
 
"三冠時"が戻りつつある要因のひとつが、阿部浩之と大森晃太郎の貢献だ。丹羽は「目に見えて分かる彼らの二度追い、三度追いは、本当に助かる」と称賛を惜しまない。
 
「優勝した時の守備の仕方に似ていて、中盤が献身的に追ってくれるので、僕らは狙いを定められるし、ラインも上げられる。そのへんは阿部や晃太郎、今ちゃん(今野)、(倉田)秋も頑張っていた。まだできるシーンはあると思うので、アデにも要求したい」
 
 宇佐美も左サイドハーフで守備の役割はこなしていた。ただし、それは攻撃に支障が出ない範囲で、だ。代わりに入った大森は、もともと運動量がストロングポイントであり、常に全力疾走。右の阿部とともに献身的なアップダウンを繰り返し、守備を助けている。
 
 実際、仙台戦の後半には、大森の隠れた好プレーがあった。53分、右サイドから崩されてピンチを迎えたなか、左サイドから長い距離を猛然とダッシュし、右サイド近くまで寄せたのが大森だった。結果的に、その流れで与えたCKから失点したが、大森の守備意識が光った場面のひとつと言える。
 
 両サイドハーフの守備と連動し、最終ラインのラインコントロールも改善が見られた。「(最終)ラインを上げて、コンパクトにするのを意識していた」という丹羽は、「湘南戦、名古屋戦はラインが下がって、(ボールホルダーに寄せに)行けず、間延びしてシュートを打たれる場面があった。それだけは避けようと、今日の試合では上手くできた」と語る。
 

次ページ長谷川イズムが戻り始めたなか、連勝スタートは“二度目の三冠達成”の序章となるか。

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