【J1採点&寸評】広島×鹿島|広島の新システムを封じた鹿島が完勝。大量得点の口火を切った遠藤を殊勲者に

2016年07月10日 小田智史(サッカーダイジェスト)

広島――塩谷、林と守備陣にミスが続き、大量4失点を喫する。

【警告】広島=なし 鹿島=柴崎(69分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】遠藤 康(鹿島)

[J1第1ステージ2節]広島2-4鹿島/7月9日/Eスタ
 
【チーム採点・寸評】
広島 4.5
鹿島の前線からのプレッシングに追い込まれ、1ボランチと両WB、シャドーとの距離が遠くなってしまい、縦パスを出したところを狙われた。新システムのウィークポイントを研究された形になってしまった。
 
【アーセナルへ移籍を決めた浅野の連続ゴールPHOTO】

【広島 2-4鹿島 PHOTO】広島は浅野が2ゴール決めるも…鹿島は前線の4人が揃い踏み

【広島|採点・寸評】
GK
1 林 卓人 4
足もとの不安を露呈してリズムを崩し、セービングも本来の実力からすれば考えにくいミス。3、4失点目は「完全に僕のせい。それ以外にない」と悔やんだ。
 
DF
5 千葉和彦 5
45分、意表を突くミドルシュートを放って必死に突破口を探る。しかし、守備では鹿島の猛攻に耐えられず、大量失点を喫した。
 
8 森﨑和幸 5(77分OUT)
ボールウォッチャーとなり、こぼれ球に反応できずに先制点を献上。その後もカバーリングに追われ、思い描く展開に持ち込めなかった。
 
33 塩谷 司 4.5
トラップミスが失点につながり、鹿島に流れを明け渡してしまった。懸命のシュートブロックなど意地を見せる場面もあったが、キャプテンマークを巻いている分、責任も重い。悔しさからか、試合後は無言でミックスゾーンを後にした。
 
MF
10 浅野拓磨 6
アーセナル移籍決定後初のゲーム。チームが劣勢に立たされるなか、視察に訪れた手倉森五輪代表監督の前で意地の2ゴールを叩き込んだ。広島の一員として戦えるのも残り2試合だ。
 
16 清水航平 5
高いポジションに張り出してしまい、裏のスペースを突かれる苦しい展開。ビルドアップ時に低い位置まで下りて最終ラインのパス回しをサポートする気遣いも必要になる。

18 柏 好文 5(67分OUT)
最初のプレーで山本の股を抜くドリブルで勢いに乗ったものの、塩谷への安易なパスが相手の先制点につながる結果に。攻撃のキレも、守備のマイナス面でかき消されてしまった。
 
28 丸谷拓也 5
広島で自己記録となる3試合連続スタメン。40分に鋭いスライディングで小笠原を潰すなど持ち味を発揮した場面はあったが、中盤で相手の攻撃を堰き止めきれず、攻撃でも厳しいマークで思うようにボールを捌けなかった。

30 柴﨑晃誠 5.5
前節・磐田戦では連係プレーが冴え渡ったが、鹿島の守備網に引っ掛けられて持ち味が半減。逆に守備に追われる時間が長くなってしまった。

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