【バイタルエリアの仕事人】vol.52 北川航也|どちらかというと色々なところに顔を出すタイプ「あまりこだわらないです」

2025年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

誰がどこのポジションにいても、そこの仕事をする

今季も貴重な得点源として活躍する北川。写真:福冨倖希

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第52回は、清水エスパルスのFW北川航也だ。

 清水のアカデミー育ちの北川は、2015年にトップチームに昇格。18年に自己最多の13得点を挙げると、19年夏にオーストリア1部のラピド・ウィーンに移籍した。その後、22年途中に清水に復帰し、昨季は主将に就任。チーム最多の12得点をマークしJ2優勝とJ1復帰に大きく貢献した。

 今季もチームの貴重な得点源として活躍する28歳にとってのバイタルエリアとは―—。

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 バイタルエリアは、ペナルティエリアの手前とペナルティマーク周辺の間と捉えています。一番得点が生まれやすい一方、得点が一番難しい場所ですね。相手の選手が多いので、綺麗に崩すのは難しい。イレギュラーや突発的に起きたことに対し、どれだけ反応できるかが、ゴールできるかに関わると思っています。
【動画】エスパ北川航也が決めた"エジルキック"弾!
 得点を取るためにフォワードがそこにいるのは大事ですけど、自分は、どちらかというと色々なところに顔を出すタイプ。ハイサイドと呼ばれるコーナー付近で走るプレーや、下りてボールに触るプレーもする。相手のスペースや穴を見つけて入っていくことの方が、プレースタイル的にも合っていますから、バイタルエリアにいることには、あまりこだわらないです。

 自分がポジションを空けたら、誰かが入る。秋葉(忠宏)監督が「センターバックが、フォワードのポジションに入ったら、ストライカーの仕事をしてくれ」と言うように、誰がどこのポジションにいても、そこの仕事をするのが現在のサッカーで、チームのやり方です。 

 守備では、フォワードがもしセットプレー後などでセンターバックのポジションに入ったら、相手に自由にプレーさせることは避けたいですし、なるべく人とボールを遠ざけなければいけない。そこは意識していますね。

次ページ湘南戦の2点目は“エジルキック”です

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