【EURO展望】一抹の不安を抱えるフランスを、勢いづく小国アイスランドが飲み込むシナリオも?

2016年07月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

“ギャンブル”は、はたして吉と出るか、凶と出るか。

故障者/フランス=なし アイスランド=なし
出場停止/フランス=ラミ(DF)、カンテ(MF) アイスランド=なし

EURO2016
準々決勝
7月3日(日)/21:00(日本時間28:00)/サンドニ
フランス×アイスランド
主審:ビョルン・カイペルス(オランダ)
 
【注目ポイント】
●フランスが採用するシステム
●出場停止のラミの代役は?
●シグソールソンが相手守備陣の綻びを突けるか
 
【試合展望】
 自国での3度目の優勝を狙うフランスにとって勝負を分けるポイントとなりそうなのが、デシャン監督の采配だ。そのひとつがシステムで、慣れ親しんだ4-3-3か、それともラウンド・オブ16のアイルランド戦の後半から採用して勝利を呼び込んだ4-2-3-1を選ぶのか。指揮官の選択に注目が集まる。
 
 累積警告で出場停止のCBラミの代役に、マンガラとウンティティのどちらを抜擢するかも気になるところ。フランス紙の予想では、A代表出場歴がゼロの後者。この"ギャンブル"は、はたして吉と出るか、凶と出るか。
 
 攻撃においては、主導権を握れるのはまず間違いない。あとはイングランドの攻撃陣に自由を与えなかったアイスランドの堅守を、早い時間帯に打ち破れるかどうか。キャバイエとポグバを中心に攻撃を組み立て、ここまで大会最多タイの3得点を挙げている上り調子のグリエーズマンと好調パイエの両翼に繋げたい。
 
 守勢が必至のアイスランドは、集中を切らさず、最終ラインの4人と中盤の4人がコンパクトに守るスタイルを最後まで維持できるかが鍵だ。
 
 攻撃の拠り所は、中盤2センターを起点に人数をかける迫力満点のカウンターと、これまで再三に渡って好機を演出してきたグンナールソンのロングスロー。そのふたつの"武器"から、イングランド戦で決勝点を挙げた主砲シグソールソンが一抹の不安を抱えるフランス守備陣の綻びを突ければ……。イングランドに続いて、開催国をも飲み込む可能性も。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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命運を握るレフェリーにも注目/ビョルン・カイペルス
 

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