「今日、君は何ができるんだ」FC東京指揮官が選手たちに投げかけた問い。与えた刺激が9戦ぶりの勝利をもたらす

2025年04月26日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「彼らは言った通りにやってくれた」

FC東京の松橋監督が試合前のエピソードを明かした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 FC東京は4月25日、J1第12節でガンバ大阪と国立競技場で対戦し、俵積田晃太、高宇洋のゴールなどで3-0の快勝。9試合ぶりの白星を飾った。

 8試合勝利がなく、最下位に沈むなかで迎えた国立対戦。待望の1勝を手にできた背景には、試合前にホテルで行なったミーティングがあった。

 松橋力蔵監督は試合後の会見で、「勝てないなかでみんながもがき苦しみ、なかなか受け入れづらい部分が当然、長い期間あった。そのなかで彼らは素晴らしい取り組みをしていましたし、必ずこういう日が来ると思っていながらも、本当に素晴らしい勝利を手に入れてくれた」と選手たちを称え、続けてこう明かした。
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「今日の一戦で君は何ができるのかと、ひとり一人に聞いて回った。彼らもそれぞれの思いをぶつけてくれたミーティングではあった。彼らは発言したことをしっかりとやってくれたと思いますし、そのうえで、やらずに次のゲームというのはなしだよと。まずは今日の一戦に今の思いを思いっきりぶつけようと。そういう意味で、全員で戦おうと。そう送り出して、本当に彼らも良い雰囲気を作ってくれた」

 普段から試合前には必ずミーティングを行なうが、G大阪戦前はいつもと違い選手一人ひとりに発言してもらったという。こうした選手のメンタル面に与えた刺激が、少なからず結果に表れた。

 指揮官は「5、6名ですが聞いて、彼らは言った通りにやってくれた。だからからこそ結果が出たのではないかと思います」と手応えを示した。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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