【J1展望】鹿島-福岡|「首位」対「最下位」の対決。鹿島は勝てばステージ制覇が決定。実力どおりの結果となるか!?

2016年06月24日 サッカーダイジェスト編集部

鹿島――むしろ最大の懸念材料は、油断だ。

故障者/鹿島=昌子 福岡=中原、實藤
出場停止/鹿島=昌子、カイオ 福岡=亀川

J1リーグ1stステージ・17節
鹿島アントラーズ-アビスパ福岡
6月25日(土)/19:00/県立カシマサッカースタジアム
 
鹿島アントラーズ
1stステージ成績(16節終了時):1位 勝点36 11勝3分2敗 27得点・10失点
 
【最新チーム事情】
●15年半在籍した青木の鳥栖への完全移籍が発表された。「鹿島アントラーズの一員として、あと1試合全うしたい。今はアントラーズのことしか考えずに、残り1試合を戦いたい」と福岡戦に集中した。
●試合前日のミニゲームに、石井監督の要望を受け、鹿島OBの内田、大迫が参加。「今までで一番、激しいレクリエーションゲームになった」(石井監督)と、大一番に向けて準備は万端だ。
 
【担当記者の視点】
 前節の神戸戦で逆転勝利を収めて5連勝を飾り、ついに首位に立った。ホームで迎える今節の福岡戦に勝てば、文句なしでステージ優勝が決まる。チームは高い意気込みで今週のトレーニングに打ち込んだ。
 
 福岡戦は、守備の要である昌子、貴重なチャンスメーカーのカイオが揃って出場停止で欠場する。戦力ダウンは否めないが、代役として最終ラインにはブエノ、左MFには杉本が先発する見込みで、総力戦で"決戦"に挑むことになる。
 
 もっとも、ブエノも杉本も、これまで出場機会は限られていたが、ピッチに立てば及第点の働きを見せてきただけに、大きな不安はない。土居も「全然、やれると思う。代わりに出る選手が活躍することもある」と太鼓判を押す。
 
 むしろ最大の懸念材料は、油断だ。最下位の福岡を相手に、目下5連勝中の鹿島が"負けるわけはない"という雰囲気が蔓延するなか、地に足をつけて、いかにいつもどおり戦えるかが重要になってくる。
 
 ホームの大声援もプレッシャーに感じるようだと危険だ。とはいえ、タイトルではないが、「優勝」を意識せずに戦うのも難しいかもしれない。
 
 その意味でも、緊張から解き放たれるには先制点が重要になってくる。今のチームは試合の入り方に小さな課題を抱えるが、硬くならず、序盤から飛ばしてペースを握り、その流れでリードを奪えれば、自ずと"CS出場権"を手に入れることはできるはずだ。
 

次ページ福岡――守りに入らず、強気に戦えるか。

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