“谷川萌々子と長谷川唯の比較”は無意味。FIFA女子ランク1位も撃破したニールセン体制下のなでしこジャパンで戦術の絶対軸は…

2025年02月28日 サッカーダイジェストTV編集部

籾木は今後主力になり得る

なでしこジャパンでの活躍が期待される長谷川(左)と谷川。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2025年2月27日(現地時間)に開催されたSheBelieves Cupでなでしこジャパンがオーストラリア代表(4-0)、コロンビア代表(4-1)に続き、FIFA女子ランク1位で同大会5連覇中のアメリカ代表も撃破(2-1)して初優勝を飾った。

 ニルス・ニールセン体制下での初陣となったSheBelieves Cupでいきなり栄冠を手にしたなでしこジャパンで圧倒的な存在感を示したのは誰か。最前線で身体を張った田中美南か、左サイドにアクセントをもたらした北川ひかるか、コロンビア戦で約30メートルのミドル弾を突き刺した谷川萌々子か。

 「圧倒的な存在感」=「ニールセン監督の下での"絶対軸"」とするなら、それは間違いなく長谷川唯だ。オーストラリア戦は華麗なダイレクトパスでチームの3点目に関与し、アメリカ戦では2ゴールに絡むなど決定的な仕事をしただけでなく、組み立ての局面でも絶大な影響力を示した。

 ポゼッション主体のサッカーを標榜するニールセン監督は今後、卓越したテクニックと優れた戦術眼でピッチを支配した長谷川を中心にチームを作るに違いない。となると、アメリカ戦で彼女と阿吽の呼吸を見せた籾木結花は今後主力になり得るタレントだろう。長谷川という大木をベースに枝葉を誰にするか、そんな形でスタメンが決まるのではないか。
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 少なくとも、長谷川と谷川のどちらが優秀かなどと比較するには無意味だ。谷川は当然ながらスーパーヒロイン候補だが、絶対軸ではない。そもそも長谷川とはタイプの違う選手で、よりアタッカー色が強いように映る。考えるべきはむしろ長谷川との共存だろう。

 パリ五輪のブラジル戦での逆転弾、コロンビア戦での中距離砲。それぞれ決めたのが後半のアディショナルタイム、開始18秒と話題性になる時間帯という背景もあって、谷川への注目度が高まっているが、それでもチームの揺るぎない柱は長谷川と断言できる。

 アメリカの選手たちをも凌駕した長谷川のボール捌き、トラップのセンス、高精度パスは、相手にとって"恐怖"以外の何物でもない。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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