【イタリア 0-1 アイルランド|採点&寸評】MOMはブレイディ! 初の16強を手繰り寄せる千金弾!

2016年06月23日 熊崎 敬・白鳥大知

攻守に終始チグハグで、イタリアは低調極まりなかった。

警告:シリグ(39分)、バルザーリ(78分)、ザザ(87分)、インシーニェ(90+1分) ア=ロング(39分)、ウォード(73分) (C) SOCCER DIGEST

【イタリア|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 4.5

すでに1位抜けが決定済みという、いかにもイタリアが苦手とするシチュエーションで案の定、完全に集中力と闘争心を欠いた。守備は判断ミスからボールをロストしてピンチを招く悪循環に陥れば、攻撃も得意のコンビネーションがまったく決まらない。終始チグハグなままで、85分には今大会初失点。低調極まりないゲームだった。
 
監督 アントニオ・コンテ 5
主将ブッフォンなど主力を温存したのは、ベスト16のスペイン戦を見据えれば当然の選択。しかし、これが完全に裏目に出ているにもかかわらず、切り札のインシーニェとエル・シャーラウィの投入を終盤まで引っ張った采配には疑問が残る。
 
【イタリア|選手採点&寸評】
GK
12 サルバトーレ・シリグ 5.5

失点シーンはノーチャンス。決定的だった20分のヘディングをパンチで防ぎ、クロス処理なども安定していた。ただ、衝突して口論になったロングとともに食らった39分のイエローカードが余計。
 
DF
15 アンドレア・バルザーリ 5

数的不利に陥る機会が多かったこともあり、いつもの安定感はなし。78分にはイエローカードを頂戴するなど、後手が目立った。
 
19 レオナルド・ボヌッチ 4
ブッフォンに代わって腕章を巻いたが、序盤から危なっかしいプレーの連続。83分にトラップミスをカットされて大ピンチに繋がれば、85分には後方から走り込むブレイディをフリーにして決勝点を奪われた。
 
5 アンジェロ・オグボンナ 4.5
チャレンジとディレイの判断が常に悪く、不必要なファウルを連発。休養を取ったキエッリーニの穴をまったく埋められなかった。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページブレイディに攻守に圧倒され、サポーターのため息を誘う。

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