「警備費用がいくらかかるのかも今回、初めて知った」
クラブの方向性を明確に定めていく。強い覚悟を示す細貝氏。(C)THESPA
20年間の現役生活にピリオドを打った直後から、ザスパ群馬の社長代行兼GMとして活動を開始した細貝萌氏(以下敬称略)。長年、プレーヤーとしてサッカーに携わってきた彼は、ピッチ上のことは理解できるが、ピッチ外のことは一から学ばなければいけない。昨年11~12月の2か月間はそのための重要な時間だったようだ。
ここで改めて説明すると、2024年までの群馬は21年から社長だった赤堀洋・現代表取締役会長を中心としてクラブ運営を進めてきた。赤堀会長は明治大学を卒業後、サッポロビールやジュピター・ショップチャンネル、ソフトバンク、カインズといった有名企業で働いてきたビジネスエキスパート。細貝と同じ群馬県出身で、地元愛はひと際強い。
しかしながら、社長就任時がちょうどコロナ禍真っ只中で、売上高を伸ばすのは簡単ではなかった。結果的にクラブの売上高は、2021年が6億3700万円、22年が7億1700万円、23年が7億9000万円で、J2では一番下。トップチーム人件費の3億円超というのも、下位グループだ。
となれば、J2上位躍進は非常にハードルが高い。2024年のJ2最下位、J3降格という現実もやむを得ない部分がある。そのあたりの実情を細貝はしっかりと頭に叩き込むところから始めたのである。
「現役選手だった今までの僕は、クラブの売上高やスポンサー収入や入場料収入がいくらなのかというのを気にしてこなかった。正田醤油スタジアムでのホームゲーム開催時に警備費用がいくらかかるのかも今回、初めて知ったくらいです。
4月からは社長になるので、そういうお金の部分も理解を深め、判断できるようにならないといけない。『赤堀さんがいるからお任せでいい』とは決して考えていませんし、クラブの代表として数字も見ながら、経営を進めていけるようになるべく、今はできることを少しずつやっています」
ここで改めて説明すると、2024年までの群馬は21年から社長だった赤堀洋・現代表取締役会長を中心としてクラブ運営を進めてきた。赤堀会長は明治大学を卒業後、サッポロビールやジュピター・ショップチャンネル、ソフトバンク、カインズといった有名企業で働いてきたビジネスエキスパート。細貝と同じ群馬県出身で、地元愛はひと際強い。
しかしながら、社長就任時がちょうどコロナ禍真っ只中で、売上高を伸ばすのは簡単ではなかった。結果的にクラブの売上高は、2021年が6億3700万円、22年が7億1700万円、23年が7億9000万円で、J2では一番下。トップチーム人件費の3億円超というのも、下位グループだ。
となれば、J2上位躍進は非常にハードルが高い。2024年のJ2最下位、J3降格という現実もやむを得ない部分がある。そのあたりの実情を細貝はしっかりと頭に叩き込むところから始めたのである。
「現役選手だった今までの僕は、クラブの売上高やスポンサー収入や入場料収入がいくらなのかというのを気にしてこなかった。正田醤油スタジアムでのホームゲーム開催時に警備費用がいくらかかるのかも今回、初めて知ったくらいです。
4月からは社長になるので、そういうお金の部分も理解を深め、判断できるようにならないといけない。『赤堀さんがいるからお任せでいい』とは決して考えていませんし、クラブの代表として数字も見ながら、経営を進めていけるようになるべく、今はできることを少しずつやっています」
こう話す細貝がまず着手したのが、スポンサーとの密な関係構築だ。年末から年始にかけては様々な会社を足繁く回り、支援・協力の継続を要請した。
「これまで選手として挨拶する機会は多少ありましたけど、『立場が変わっておめでとう』『楽しみだね』と前向きに言っていただくことが多くて、率直に嬉しかったですね。『細貝君が社長になるなら協力するよ』と言ってくれるスポンサーもいて、心から有難いなと感じました。
とはいえ、今季のザスパは2019年以来のJ3で戦うことになったので、スポンサー収入を引き上げられるかというと難しい。2021~23年のスポンサー収入は3億5000万円程度ですけど、マイナスになる可能性も否定できない。そうならないように、自分にできることを考えているところです。
僕としてはまずクラブスタッフを大切にしたい。営業担当の先にはスポンサーがいるわけで、窓口となっている人たちと僕はしっかり向き合わないといけない。良好な関係作りが一番のベースになると思います」と彼は目を輝かせる。
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「これまで選手として挨拶する機会は多少ありましたけど、『立場が変わっておめでとう』『楽しみだね』と前向きに言っていただくことが多くて、率直に嬉しかったですね。『細貝君が社長になるなら協力するよ』と言ってくれるスポンサーもいて、心から有難いなと感じました。
とはいえ、今季のザスパは2019年以来のJ3で戦うことになったので、スポンサー収入を引き上げられるかというと難しい。2021~23年のスポンサー収入は3億5000万円程度ですけど、マイナスになる可能性も否定できない。そうならないように、自分にできることを考えているところです。
僕としてはまずクラブスタッフを大切にしたい。営業担当の先にはスポンサーがいるわけで、窓口となっている人たちと僕はしっかり向き合わないといけない。良好な関係作りが一番のベースになると思います」と彼は目を輝かせる。
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