2026年ワールドカップの南米予選で５位と苦戦しているセレソン（ブラジル代表）の救世主候補として、ブラジル国内でいま、ふたりの大物の名前が取り沙汰されている。

　ひとりはネイマール。今冬にアル・ナスルとの契約を解消し、古巣サントスに復帰したアタッカーに関して、セレソンのドリバウ・ジュニオール監督が復帰に前向きな考えを持っているという。現地17日、パウリスタ州リーグのアグア・サンタ戦で2023年10月以来の公式戦ゴールを決めるなど、完全復活への道を歩むネイマールがふたたびカナリアのユニホームを纏う日は遠くないかもしれない。

　もうひとりはフッキ。ネイマールより５歳年上のストライカーが待望論を巻き起こしている。「ネイマールが少しでも以前のコンディションを取り戻したら、セレソンに呼び戻すだろう」という論調が強まるなか、複数のブラジルメディアが「それならフッキこそ呼ばれてしかるべき」と訴えているのだ。『O Norte』のマルコンデス・ブリト記者は18日付けのコラムでこう主張している。

「彼は間違いなく、現在のブラジルサッカー界で最も決定力があるストライカーだ」
「ドリバウを除き、だれもがフッキをブラジル代表に求めている」
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　ブリト記者が言うように、アトレチコ・ミネイロに所属するフッキはまさに絶好調。2025年のミネイロ州リーグで５戦連発中（計７ゴール）と、衰え知らずの得点力を発揮している。18歳で来日（川崎フロンターレに加入）した"超人"は、あれから20年が過ぎようとしてもなお"超人"のままだ。

　しかし、2021年９月のペルー戦を最後にブラジル代表から遠ざかっている。23歳のイゴール・ジェズス（ボタフォゴ）やジョアン・ペドロ（ブライトン）、18歳のエンドリッキ（レアル・マドリー）ら若手ストライカーを重用しているドリバウ監督は、彼らにない豊富な経験を持つフッキに声をかけそうにない。

　ブラジルは３月21日にコロンビア（ホーム）、同26日にアルゼンチン（アウェー）と対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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